スーパーの野菜が年末価格になるタイミングと価格が落ち着くタイミング

年末年始の野菜価格高騰には、「需要の増加」と「市場の休業」という2つの大きな要因が絡んでいます。
年末相場に切り替わるタイミング

多くのスーパーでは 12月20日頃から年末に向けて「年末相場」に切り替わり、野菜の価格が上がり始めます。
この時期はクリスマス料理や鍋物、すき焼きに使う、白菜・大根・ねぎなどの需要が急増し始めます。
クリスマス向けのお肉やケーキ類も、同様に高くなる時期です。
また、12月26日頃から青果市場が年末年始の休業に入るため、スーパーは在庫確保のために多めに仕入れ、安定供給を優先した価格設定になります。
おせち料理に使うみつば、小松菜、里芋、蓮根、人参なども品薄・高騰しやすいです。
例えば、年末に需要が高まるみつばは、12月20日頃まで100円で買えたものが、年末には298〜398円程度まで値上がりし、お店によっては3〜4倍の値段に跳ね上がることもあります。
最新の市場レポートでは、特にキャベツやレタスが高値傾向と指摘されており、例年以上に早めの対策が必要かもしれません。
値段が落ち着き始める時期

価格が落ち着くのは、市場が再開し、品物の流れが回復する年明け1月5〜7日頃の1月上旬が目安です。
市場が本格的に稼働し始めると、価格も平時に戻り始めます。
年末価格の野菜を買う前に!冷凍保存を活用

年末価格の野菜を買わずに済ませるための対策として、冷凍保存を活用するのがおすすめです。
多くの野菜は、ひと手間加えるだけで美味しく冷凍できます。
12月20日を一つの目安として、それまでに必要な日持ちしない野菜(葉物など)は冷凍保存の準備を、日持ちする根菜類は買い出しを済ませておきましょう。
野菜別に、冷凍保存の具体的な方法と活用例をご紹介します。
キャベツ・白菜

ザク切りにして生のまま冷凍します。水気を絞らず、使う時は凍ったまま炒め物やスープ、お味噌汁の具などに活用できます。
ねぎ・玉ねぎ

小口切りやみじん切りにして生のまま冷凍するのがおすすめです。
凍ったまま薬味として使ったり、味噌汁、チャーハン、カレーなどに使用すると便利です。
小松菜・ほうれん草などの葉物野菜

かために茹でるか、電子レンジで加熱した後、水気をしっかりと絞り、使いやすいサイズに切って小分けにして冷凍します。
おひたしや和え物、スムージーなどに使えます。
※ほうれん草のエグみやシュウ酸が気になる方は下茹でしてから調理するか、シュウ酸が少ない品種をご使用ください。
大根・人参

いちょう切りや乱切りにして生のまま冷凍します。
煮物に使用する際は、凍ったまま調理することで味が染みやすくなるメリットがあります。
きのこ類

石づきを取り、食べやすい大きさにほぐして生のまま冷凍しましょう。
きのこ類は冷凍することで旨味がアップすると言われています。
炊き込みご飯、パスタ、炒め物など幅広く使えます。
年末価格を避けるだけじゃない?冷凍保存しておくメリット

年末に冷凍保存を活用するメリットは、年末の価格高騰を避けることで節約できるということだけではありません。
鮮度の良い状態で冷凍することで長期間鮮度をそのまま保てますし、カット済みで冷凍するため、忙しい年末年始の時短に繋がります。
冷凍しなくても長持ちする野菜を活用

冷凍の手間を省きたい場合は、保存性が高い野菜(じゃがいもや丸ごとのかぼちゃなど)を多めにストックしておくのが効果的です。
これらの野菜は、冷蔵庫に入れなくても、適切な環境であれば比較的長く保存できます。
年末は12月20日を目安に野菜が高くなる!計画的にお買い物を!

今回は「年末年始も賢く乗り切るための買い時と保存術」をご紹介しました。
今年の年末年始は、物価上昇の傾向も踏まえた計画的な買い出しが、家計を大きく助けます。
【12月中旬くらいまで】
じゃがいも、玉ねぎ、大根、人参など、日持ちする根菜類を多めにストックしておく。
【12月20日の目安】
葉物野菜など傷みやすい野菜は、安い時期に買って冷凍保存する。
特に2025年の高値予想が出ているキャベツやレタスは、使い道を考えて早めの確保を。
年末年始の忙しい時期を乗り切るためにも、ぜひこの機会に「賢い買い方と保存術」を取り入れて、美味しいお正月を迎えましょう。