シンプルに作る麻婆春雨とは

本格的な中華は外で楽しめばいい。家で作る家中華は何気なく作れて普通のおかずとして楽しめるのがいいですよね、とおっしゃる大原千鶴さん。
凝った調味料を使うよりも、普段家で使い慣れている調味料で作れると安心できる家の味になるとの説明にうんうんとうなずいてしまいます。
少ない材料でシンプルに、淡口しょうゆを使うことでスッキリした味になるという麻婆春雨を作っていきたいと思います。楽しみです。
ヒガシマル醤油公式(大原千鶴さん)「麻婆春雨」のレシピ

材料(2人分)
・緑豆春雨(乾燥)…50g
・ごま油…少々
・細ネギ(小口切り)…適量
・粉山椒…適量
【A】
・豚ひき肉…100g
・酒…小さじ1
・淡口しょうゆ…小さじ1
【B】
・にんにく(みじん切り)…小さじ1
・しょうが(みじん切り)…小さじ1
・豆板醤…小さじ1
【C】
・水…150ml
・オイスターソース…大さじ1
・淡口しょうゆ…大さじ1
作り方①春雨を戻す

バットに春雨を入れ、かぶるくらいの水(分量外)を加え、30分から一晩浸すともちもちになるそうです。30分つけてみました。
残念ながら30分ではまだ食べられる状態にはなりませんでした。使っているのはヤオコーのPB(プライベートブランド)の炒める用春雨です。しょうがないので、ゆでましょう。

とはいえ、少しやわらかくはなっていたので、通常5〜6分ゆでるところ、2分くらいでちょうどいい状態になりました。
ひと晩置いてみるというのをやってみたい気持ちでいっぱいです。
作り方②肉に下味をつけ、火にかける

火にかける前のフライパンに【A】を入れてへらでよく練り、ひき肉に調味料を吸わせます。筆者は最後の春雨を煮詰めるところまでイメージして、最初から最後まで菜箸でやってみることにします。
酒と淡口しょうゆが肉の臭みを消してくれ、水分を吸うことで肉がしっとりして、春雨がぐんとおいしくなる大事なポイントなのだそうです。
それから中火にかけて炒めましょう。焼き付けるように炒めることで、豚肉からいい脂が出て、臭みが飛び、香ばしさが加わり、それがまたいい味につながるのですって。端がちょっと焦げるくらいまで炒めます。
油を引かなくても大丈夫か、焦げつかないか心配でしたが、豚肉から自然にたっぷり脂が出るので、問題ありませんでした。
作り方③香味野菜、調味料、水などを入れていく

【B】を加えて炒めます。しょうがとにんにくはこうして後から入れる方が焦げにくく、味がやわらかくなるそうです。

豆板醤の赤い色がいきわたったら、【C】を加えて軽く煮立てます。オイスターソースはうま味の素、だしの代わりに味を深めてくれるのですって。

淡口しょうゆで味を決めるのですが、このオイスターソースと淡口しょうゆのうま味の相乗効果がおいしさにつながるそうです。
作り方④春雨を加えて煮詰める

水けをきった春雨を加えて混ぜ、汁けを吸わせるように炒めましょう。時々混ぜながら、煮汁がなくなるまで煮詰めます。

フライパンの底が見え、水分がほぼなくなったら、ごま油を回しかけ、ザッと混ぜて火を止めます。ごま油は最後に入れると、香りが飛ばずに残るのですね。
器に盛り、細ネギ、粉山椒を散らしたら完成です!
春雨の能力最大発揮メニュー!!

つやっつや!いただきます。もちもちの春雨が、調味料をたっぷり吸い込んでいて、期待通りのパフォーマンスです。
うん、うん、すごーくいいお味。辛いのは豆板醤ですね。これは100%白飯がいるでしょう、と気がついて慌ててご飯を準備しました。
一緒に食べると最高です。例えるならしょうゆをつけた餃子と白いご飯を一緒に口に入れた時の味(笑)。分かります?ご飯がすすみすぎてやばいです。
スッキリした味わいの麻婆春雨。しょうゆがベースに入っているからか、日本人の口に合う気がします。ものすごーく好きな味でした。
幸せな家中華

家族にも大好評だった麻婆春雨です。味がスッキリしつつも結構濃いので、これだけで、というよりは、やはりご飯のおかずにあると最高に幸せ、という位置付けかと。
家で作る普通の中華料理は、こんな感じでいいね、と肩の力が抜ける気がしました。常備している調味料だけで、シンプルに作れるというのも嬉しいです。皆様もぜひお試しくださいね!