ママ友から届いた重たいメッセージの真相は
同じ月齢の子を持つママ友とは「戦友」のような関係で、夜泣きや離乳食の悩みを毎日のように相談し合っていました。
ある日、いつものようにLINEで離乳食の進み具合についてやり取りをしていました。「最近はやっと食欲が出てきて安心してるんだ」と私が送った直後、ママ友から即座に返信が届きました。
画面を開いてみると、そこには目を疑うような一文が。
「うちの子、もう限界。捨てたい」
あまりの衝撃に、サーッと血の気が引いていくのがわかりました。
「え、捨てたいって、子どもを?」と最悪の事態が頭をよぎり、スマホを持つ手が震えます。冗談にしては笑えない内容に居ても立ってもいられず、私はすぐに電話をかけました。
電話に出たママ友は、開口一番「ち、違うのーー!!」と絶叫。「キーボードの『ね』と『す』が隣だから! 寝ぼけて指がズレて、『寝たい』が『捨てたい』になっちゃったの……!」
半泣き状態で必死に弁解する彼女の声を聞いて、ようやく事態が飲み込めました。「連日の夜泣きでヘトヘトで……本当は『うちの子の相手はもう限界。だから寝たい』って送るつもりだったの!」
どうやら意識が朦朧とする中で指が滑り、文脈を端折った結果、恐ろしい誤変換になってしまったようです。安堵したと同時に笑いが込み上げてきて、電話越しに2人でおなかを抱えて大笑いしました。
後日会ったときも、この話題が出るたびに「あの時は寿命が縮んだよ」「送信前の深呼吸、大事だね」と笑い合っています。
今となっては笑い話ですが、あの誤変換は、張り詰めていた私たちの心を緩めてくれた小さな事件でした。育児は大変なことばかりだけど、ママ友と一緒なら、涙も笑いに変わる。そんな心強さを感じた出来事です。
著者:岡田由依/30代女性/2人の子どもの母。趣味は推し活と韓国ドラマ鑑賞。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)