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妹「娘の習い事はぜ〜んぶ上級♡」娘ちゃん「ママのためにしてるだけ」本音を叱る妹に、うちの息子が…

私には2歳年下の妹がいます。もともとは仲よしでしたが、同い年の子どもを持つ妹は娘の自慢話が多く、距離を取っていました。ところが、お正月に家族で実家に帰省すると、早速妹のマウント取りが始まります。閉口する私に代わって、妹に言い返したのは……!?

 

子どもの習い事でマウントを取る妹

私と妹は、同じくらいのタイミングで結婚し、第1子を出産したのも1カ月違い。もともとは仲よしでしたが、「うちの子はもう歩いた」「お姉ちゃんとこの子まだ何も話さないの?」など、何かと私の息子と比べて自分の娘が優れていると主張してくるので、正直私はうんざり。それなら会わないようにすればいいか……と思い、私は実家に遊びに行くタイミングを妹夫婦とずらしていました。しかし、親族全員が集まるお正月はそういうわけにもいきません。気が重いな……と思いながらも、私は夫と6歳の長男・4歳の長女・2歳の次女とともに、実家に帰省したのでした。

 

実家に着くと早速、妹が息子に「学校楽しく行ってる? テストは何点? 今どんな習い事をしているの?」と聞きます。息子は「うん、楽しいよ! テストはたまに間違えるときもあるけど、だいたい90点とか100点くらい。習い事は、ダンスと体操だよ」と答えました。すると、妹はすかさず、6歳の娘・Aちゃんの肩を抱きながら「Aはテストは100点ばかり。習い事はバレエ、バイオリン、英語、茶道だよね。どれも上級の習い事よ♡」と言います。またマウントか……と思いながらも、私は「たくさん習っているんだね」とAちゃんに声をかけました。

 

すると、Aちゃんが「いつもママに言ってるけど、私はバレエもバイオリンも茶道も好きじゃないよ。全然楽しくないもん。ママが喜ぶから頑張ってるだけ。本当はダンスと体操を習いたい」とボソッとつぶやきます。すると息子が「ダンスと体操楽しいよ! 僕、毎日でも行きたい。Aちゃんも始めてみたらいいんじゃないかな?」と言いました。

 

すると、妹がAちゃんに「いい習い事させてあげてるのに、また何をわがまま言ってるの!?」とほかの親族もいる場で激怒。Aちゃんは「だって……楽しくないもん」と涙目です。父も母も妹の夫も、みんなオロオロしています。そんなときに妹にド正論を返したのは、なんと息子でした。「それはおばちゃんが勝手に選んだんだよね? Aちゃんは好きじゃないって言ってるよ! おばちゃんを悲しませたくないから頑張ってたって。もっとAちゃんの考えも聞いてあげて。Aちゃんがかわいそう」と言うと、親族はみんな頷き始めます。

 

父も「自分の子どものころを思い出した方がいい。うちでは習い事は全部お前たちに選ばせてきた。そうじゃないと続かないし伸びないぞ」と言いました。息子と父の言葉に妹はへそを曲げたのか、黙りこんで小さくなり、その後はほとんど話さないまま。3時間ほどして集まりはお開きとなり、私たち家族は帰路についたのでした。

 

父から聞いた話では、その後Aちゃんは英語以外の習い事をやめて、ダンスと体操を始めたそうです。父は「Aがダンスと体操のことを楽しそうに話してくれてうれしい」と喜んでいました。妹はうちの息子と比べることで、自分の努力や子育ての価値を確かめたかったのかもしれません。しかし、子どもの意思を無視し、親のエゴを押し付けても、子どもの能力が伸びるかはわからないと思います。私たち親は、つい周囲と比較したり、体裁を気にしたりしがちですが、目の前の子どもが何を好きで、何を楽しんでいるのか、その小さな声に耳を傾け続けることが大切だと、改めて実感した出来事でした。
 

 

著者:今野麻紀/30代・ライター。夫と6歳の長男、4歳の長女、2歳の次女の5人家族。看護師からライターに転職し、楽しく働いている。デスクワークにより運動不足が加速中。

作画:yoichigo

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年9月)

 

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