上司と不倫していた妻
自宅にいた妻とA山さんを目前にして、僕は「どうして!?」と固まってしまいました。すると妻は、「私、A山さんのことが好き。だから、今日であなたとの結婚生活は終わりにする」と言ったのです。
さらに、A山さんは「ずっと相談を受けていてね。きみはマイペースで出世もできず、経済的に厳しくてつらいと。一方で、俺は将来有望だからね〜」とのこと。
さすがの僕も腹が立ち、「僕は部長に言われた仕事を必死にこなしてきた! すべてを僕に丸投げしてきたあなたが、妻と一緒になるなんて」と声を荒げましたが、どこか冷静な自分も脳裏にいました。
「でも、ちょうどいい。会社も結婚生活もいろいろ思うところがあったので、今日で終わりにします!」
そう言い残して、僕は自分の荷物をまとめ家を出ました。そして、翌日には辞職届と離婚届を書き、2人とはきっぱりと縁を切ったのでした。
僕が辞めたことで社員たちは…
2カ月後、いきなりA山さんから電話がかかってきました。無視していたところ、何度もかかってきて……。仕方なく、僕は電話に出ました。
「営業部の社員たちが次々と辞めていくんだ! 助けてくれ!」
僕は心の中で「やっぱりね」とつぶやきました。というのも、僕はA山さんと同僚たちの間に入って、いろいろと調整する役割をしていたからです。A山さんは横暴な性格で、仕事を部下に押し付けるものの、手柄は自分のものにしてしまうことが多々あり……。そんなとき、僕はA山さんの顔色を伺いながら、同僚のフォローをしていました。僕がいなくなったことで、同僚たちはA山さんに耐えられなくなったのでしょう。
さらに、僕の元妻はA山さんだけでなく、ほかの男性社員とも交際していたことが発覚したそう。社内でトラブルになり、2人とも社員たちから冷ややかな目で見られているとのこと。
「きみが戻ってくれば、営業部も元に戻るはず」と必死に訴えるA山さんに、僕は冷静に「すみませんが、覆水盆に返らず。もう新たな仕事も見つかりましたし、あなたに義理立てする理由もありませんから」と言い残し、電話を切ったのでした。
僕のその後は?
その数日後、元妻からも「元気にしてる? やっぱり私の運命の人はあなただった。最初からやり直したい」とのメッセージが。A山さんとも、ほかの彼氏ともうまくいかなかったのでしょう。
ただ、僕にやり直すつもりはなく、「もう連絡してこないでくれ。迷惑なんだ」と返信し、元妻の連絡先をブロックしたのでした。
その後、僕は新しい職場で充実した日々を過ごしています。A山さんのような横暴な上司もおらず、同僚たちはみんな仲良し。しばらくは、恋愛や結婚のことは考えず、仕事に集中したいと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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