赤ちゃんがストローで飲めるのはいつから?適切な練習方法を解説します!

2019/06/14 12:30
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この記事では赤ちゃんがストローで飲める時期について、医師監修のもと解説します。赤ちゃんがストローでじょうずに飲めるのはコップで飲めるようになってからです。ストロー飲みをおこなう場合でも、スプーンやコップで飲む機会を作って、赤ちゃんの飲み込みの発達を促しましょう。
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ストローで飲むイメージ

 

今回は、赤ちゃんの飲み込みの発達とスプーン、コップ飲みの練習から始めてストロー飲みの練習をする方法についてお話しします。

 

ストローでじょうずに飲めるのはコップで飲めるようになってから

妊娠・出産・子育てをテーマにした書籍や雑誌、webサイトに「ストローマグの選び方とおすすめのマグ」「ストローマグでの練習方法は?」という情報が出回っています。そのため離乳食を開始して間もない時期からストローマグを使うことが一般的という風潮がありますが、これは間違った情報です。しかしながらストローマグが昔に比べて普及したこともあり、赤ちゃんがストローで飲める時期が早くなっています。

 

市販されているストローマグの対象年齢が生後6~8カ月からと表示されていることや、おっぱいや哺乳瓶以外に慣れるための製品としてスパウトが販売されているので、誤解される方も多いかと思います。

 

しかしながら、赤ちゃんの正常な発達からみると、スプーン→コップ→ストローの順番に飲み込みができるようになります。離乳食を進める過程でストロー飲みができなくても、コップ飲みが上達するのは自然なことで、1歳半~3歳ごろまでストローでじょうずに飲めないことも少なくありません。

 

離乳食についての教室や講座などがあるものの、母乳や育児用ミルク以外を飲むことについて教えてもらう機会がないと感じているママやパパもいるかもしれません。医学的には間違っている一般論や体験談を参考にして、早い月齢からストローでじょうずに飲むことを期待したり、ストローで飲めないとコップで飲めなくなるなど焦る必要はありません。

 

コップでじょうずに飲めるのは生後9~11カ月ごろからなので、赤ちゃんの飲み込みの発達に合わせて、ストローで飲む練習よりもスプーンやコップから飲む練習を優先しましょう。そのうえで、赤ちゃんがストローで飲めるようであれば、月齢を気にせずに飲ませてみてもいいでしょう。

 

赤ちゃんの飲み込みの発達に合わせて練習しよう

赤ちゃんがおっぱいや哺乳瓶の乳首を「吸う」こと、コップから水分を「飲む」こと、ストローで水分を「吸う」ことはすべて異なる動きです。

 

生まれて間もない赤ちゃんには、口にくわえたものを反射的にチュッチュッと吸い取る吸啜反射があります。生後9カ月ごろまでに吸啜反射が弱くなると同時に、少しずつ自分の意思で口唇や舌を動かせるようになり、スプーンからすするように飲めたり、親がコップを支えてあげると上手に飲めるようになってきます。水分をじょうずに飲み取るには、下唇にスプーンやコップが当たっている状態で、上唇が閉じて飲み込む量を調節できるという一連の動きが必要です。この動きを最初からできる子もいれば、多少練習が必要な子もいます。

 

一方、ストローで水分を「吸う」動きは、口唇を閉じてストローをくわえて、強く圧をかけて吸い込むという一連の動きが必要です。そのため、吸啜反射が残っている月齢や口唇の動きが未熟な段階でストローを嫌がったり、むせたりするのは当然のことでしょう。また、早期からストローマグに使い慣れてしまうと、コップでじょうずに飲めるようになるまで時間がかかるという研究報告があります。

 

【参考】
日本歯科医学会『小児の口腔機能発達評価マニュアル 第1版(2018.2.28.作成)』『小児歯科学雑誌 48巻 2号(乳幼児の水分摂取機能発達に関する研究 第3報 発達的観点からの適切な食具選択の検証)』

 

スパウトやストローマグはじょうずに利用しよう

スパウトやストローマグは、赤ちゃんの飲み込みの発達から考えると、おっぱいや哺乳瓶を卒業してコップで飲めるようになるまでの間に、必ず使わないといけないアイテムではありません。コップでじょうずに飲むためのステップとして、スパウトやストローマグでトレーニングする必要はありません。

 

しかし、フタ付きで水分をこぼさない・持ち運びに便利・赤ちゃんが両手で持てるようになれば親の手を借りずに飲めるという利便性はあるので、子育て中の便利アイテムとしてじょうずに利用しましょう。ストロー飲みをおこなう場合でも、スプーンやコップで飲む機会を作って、赤ちゃんの飲み込みの発達を促しましょう。

 

まとめ

赤ちゃんがストローでじょうずに飲めるのはコップで飲めるようになってからです。赤ちゃんの飲み込みの発達に合わせて練習しましょう。飲み込みの発達について心配なこと、困りごとや悩みごとがあれば、小児科、小児歯科、居住地の保健所や保健センターの保健師・歯科衛生士・助産師へ相談しましょう。

 


【参考】
日本小児歯科学会「子どもたちの口と歯の質問箱 産まれてから2歳頃まで

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」

 

監修者

医師 松井 潔 先生

小児科 | 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長


愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医


経歴

1986年 愛媛大学医学部卒業

1986-1988年 神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント

1988-1990年 同神経内科非常勤

1990-1992年 国立精神・神経センター小児神経科レジデント

1992-2005年 神奈川県立こども医療センター新生児科 医長

2005年− 同総合診療科 部長


著者

助産師 古谷真紀


一般社団法人産前産後ケア推進協会プロジェクトリーダー

大学病院勤務を経て、2015年より現職。妊娠中や産後の女性のココロとカラダの相談、ママパパ&赤ちゃんのちょっと気になるコトに日々応えています。



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