わが家では娘が生まれる前から犬を飼っていました。家族同然にかわいがってきた犬と生まれたての赤ちゃんが一緒に暮らしていくうえで配慮したこと、そして私が感じたメリット・デメリットをお話ししたいと思います。
新しい家族の紹介
犬も人と同じような繊細な感情を持っているので、いきなりやってきた赤ちゃんに嫉妬したりしないように配慮しました。娘が寝たあとは犬が思い切り甘えられる時間を作り、今までと同じように愛情を注ぐようにしました。
そして犬が娘に興味を示すようになったら、少し離れたところからにおいを嗅がせてあげたりして、娘が新しい家族であり大切な存在だということを少しずつ認識してもらうようにしました。
一緒に暮らすメリット・デメリット
赤ちゃんと犬との暮らしで感じたメリットは、犬が娘の遊びの先生になってくれたことです。娘は犬を見たい、触りたい一心で寝返りやハイハイを始めました。また最初のころは犬のしっぽや耳を思い切りつかんでいましたが、強くつかむと嫌がることを理解していき、やさしくなでたりハグすることができるようになりました。
デメリットは衛生面に気をつかうところです。特に新生児期は免疫力が低いので、犬と直接触れ合うことはさせませんでした。また犬アレルギーがあるといけないので、犬の抜け毛が娘の体についていないかをチェックし、部屋の掃除をこまめにするようにしていました。
赤ちゃんと犬が一緒のときは目を離さない
生後2カ月ころから、少しずつ娘と犬を触れ合わせるようにしました。はじめは犬を怖がって近づきませんでしたが、少しずつ距離が縮まり、娘も動くものがおもしろいのか犬を見てにこにこ笑うようになったのです。娘と犬がお互いに慣れていき、同じ空間で過ごせるようになりましたが、決して目を離さないように気を付けていました。
犬のことは信用していますし、どんな性格か把握しているつもりですが、動物に「絶対」はないと考えています。何か事故が起きてからでは取り返しがつかないので、その場を離れるときには必ず犬をケージに入れるようにしました。娘を守ることはもちろん、それが犬を守ることにもなると考えています。
妊娠中、赤ちゃんと犬が一緒に暮らすことに不安を感じていました。しかし次第に距離を縮めお互いを家族の一員と認識していき、ひとりっ子の娘にとって犬は姉妹のような存在になっているようです。急に仲良くさせようと焦らずに、安全に配慮しながら少しずつお互いの存在に慣れさせていくようにしたことがよかったのかもしれません。
著者:加藤しな
1歳の女の子と8歳の犬と夫と暮らす。都内在住。出産前は動物看護師として勤務。娘と犬の散歩に行くのが日課。