私が幼いころはとても厳しくて怖いと思っていた父親が、孫が生まれてからよく面倒を見てくれるじいじになりました。抱っこ、ベビーカーを押す、お風呂に入れるなど、私が見たことないような父親に驚いてばかりです。そんな孫溺愛のじいじをご紹介します。
幼いころは厳しい父親だった
私が幼いころは、とても厳しい父親でした。食べ物の好き嫌いは絶対に許されなかったし、門限もとても厳しくてよく怒られていました。また、自分の子どもだけでなく、よその子でも騒いでいたり、迷惑行為をしていれば叱るような人でした。
私の周りの友人からは「うちはお父さんの方がやさしい」という話をよく聞いていました。そのため、「なぜ自分の父親はこんなにも厳しいのだろう」と小さいながらによく考えていたことが今でも印象強く残っています。
孫と初対面した父親の反応
私の実家は今住んでいる場所から新幹線で3時間半ほどかかるので、父は孫が生後4カ月になったときに初対面しました。孫の誕生を喜んでくれるだろうとは思っていましたが、あまり子どもと接する場面を見たことがなかったので、かわいがってくれるか少し心配していました。
しかし、そんな心配をよそに、孫の顔を見た瞬間の父は満面の笑顔に。あの父がベビーカーを押してくれたり、家ではずっと抱っこをしてくれていました。父が仕事から帰ると「一緒にお風呂に入ろうか♪」と孫に話しかけ、毎日のようにお風呂に入れてくれました。
その後の孫への愛情
生後6カ月になったころ、実家へ帰ることになりました。父は相変わらず家では抱っこをしてくれていて、仕事から帰ると孫に話しかけてお風呂に入れてくれました。今度はお風呂におもちゃも用意してくれていて、歌いながらお風呂に入っていました。
「じいじとおでかけしようねー」と言いながら、出かければベビーカーを押してくれて、私でもこんなに熱烈な愛情を注がれたことがないのでは? と思うほど、今までに見たことのない父の姿でした。
幼いころは怖いと思っていた父親が、こんなにも面倒を見てくれて正直驚きました。孫を見るたびにデレデレとしていて、孫の力はすごいと思います。父親曰く、孫は無条件にかわいいらしいです。今は孫を連れて遊びに行ったり、旅行に行くことが夢だと言っています。これからも、じいじの溺愛っぷりが加速していきそうです。
著者:山﨑ゆい
0歳男児の母。結婚を機に地方へ引っ越し出産。現在は新しい土地で、妊娠・出産・子育てに関する記事を執筆している。