「邪魔!」と言われた私を救ってくれたのは…
ペーパードライバーだった私は、息子との買い物は基本的にバスを使っていました。ある日の週末も、息子をベビーカーに乗せてバスで買い物へ。行きは息子が寝ており、バスも空いていたので何事もなく目的地に着きましたが、帰りは大きな買い物袋を2つ抱えていました。
バスも混んでいて、大量の荷物とベビーカーと息子を抱え乗車しようとすると、乗客からジロジロと視線が……。満員のバスにベビーカーと大量の荷物を持って乗るなと思われているのだろうと、肩身の狭い思いをしつつも乗り込みました。乗り込んだあとも周りに「すみません、すみません」と謝りながら、なんとかスペースを確保しようとしていると、席に座っている女性に「邪魔! 考えてよ!」と怒鳴られてしまいました……。
私がシュンとしていると、「ねえ!」と近くにいた20代くらいの女性に声をかけられたのです。また怒られるのだと委縮していたのですが「こっち! こっちにちょっとスペースがあるからおいで!」と私たち親子のスペースを確保してくれていたのでした。それだけでなく、「そこにいるの私の息子だから! 荷物渡しちゃいな!」と、ベビーカーは女性が、荷物を小学校高学年くらいの息子さんが持ってくれました。最初に怒鳴ってきた女性からは変わらず睨まれているような気もしましたが、そんなことが気にならないくらい救われた気持ちになったのです。
小さな子どもとのお出かけはどうしても気が張ってしまいます。「すみません」と繰り返す私に「謝ることはないわよ~! むしろかわいい子を見せてくれてありがとね」と言ってくれたあの女性のように、困っている人がいたら手を差し伸べられるようになろうと思った出来事でした。
著者:水沢ありか/30代女性・ライター。鉄道が好きな9歳の息子を育てるアラサーママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。
イラスト:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています