香さんへのつきまといがエスカレートしていく悠馬さん。香さんの居場所がわかった悠馬さんは声をかけます。しかし、香さんは「こっち来ないで!」と悠馬さんを拒否。香さんの態度を見た通行人がざわざわすると、悠馬さんはバツが悪そうな顔をしてその場から立ち去りました。
香さんは、悠馬さんに会ったことを弁護士に相談します。「接近禁止命令は数日以内に正式に発令される見込みです」「違反すれば刑事罰の対象になり、警察も対応してくれやすくなります」という弁護士の言葉に、はいと返事する香さん。友人から「事情を話して義両親にも協力してもらおう?」と提案され、受け入れるのでした。
一方で、接近禁止命令の書類が届いた悠馬さん。しかし、最後の試練と考え、現実を見ることはありません。乗り越えてみせるよと身勝手な決意を固めるのでした。
香さんから事情を聞いた悠馬さんの両親は、悠馬さんの様子を見に家へと向かいます。家の中の悲惨な状況を見た両親。すると、悠馬さんが香さんを尾行したメモを義父が見つけました。香さんが危ない状況になっていることを知った義父は、義母に「警察に相談するようすぐ香さんに知らせてあげなさい」と言うのでした。
DV夫の異常な執着に震える妻













義母からの電話で、悠馬さんに尾行されていると知った香さん。夜道を歩いていたところの電話ということもあり、早く帰らないと……という気持ちになっていました。すると、後ろから何やら近づいてくる気配が。香さんは「誰……っ!?」と叫びますが、正体は猫でした。
安心していたのも束の間、別の角度から悠馬さんが現れ「やっとふたりきりになれた」と香さんに話しかけます。香さんは、接近禁止命令が出ていることを悠馬さんに伝えますが、悠馬さんは「知ってるよ、だからこそ来たんだ。罰ゲームの最後の試練だろ?」「接近禁止命令を乗り越えて会いに来れるかどうか、俺の愛を試したんだ」と一方的に話すだけ。もう関わらないでという自分の気持ちも理解できない悠馬さんを見て、話が通じない……怖い……と香さんは震えます。
友人にSOSを送り、助けてと願う香さん。しかし悠馬さんは「そろそろ戻ろう。ふたりの愛の巣に……」と不気味な笑みを浮かべるのでした。
悠馬さんの言動から見えてくるのは、自分の物語に酔い、相手の気持ちを一切考えようとしない危うさです。「相手への愛情」と「危険な執着」は、まったくの別物。拒否されても一方的に正当化し、相手の意思を無視して恐怖心を与える行動は、加害といえるのかもしれません。「この人とは話ができない」と思ったら、冷静に距離を置いて、自分の身の安全を第一に考えた行動をすることを最優先にしたいですね。
※接近禁止命令が発令されたあと、命令違反がわかった場合はすみやかに警察へ通報する必要があります。自分の身の安全を守るためにも、遠慮せず周囲や警察、相談窓口などに助けを求めてください。
【警察相談専用電話】
#9110:お近くの都道府県の警察本部の総合窓口につながります。(相談対応の時間は都道府県によって異なります。土日・祝日および時間外は24時間受付体制の一部の県警を除き、当直又は音声案内で対応します)
【みんなの人権110番】
0570-003-110:最寄りの法務局につながり、ストーカー行為といった様々な人権問題に関する相談に応じます。(受付時間:平日 午前8時30分~午後5時15分・全国共通となります)
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