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新幹線でトイレに入ってきた男性「子連れかよ、早くしろ!」女性専用だよ!?しつこい男性に車掌さんが

昨年の冬、帰省の途中に新幹線の女性専用トイレで2歳の娘の着替えをさせていた私。ところが突然ドアが開き、見知らぬ中年男性が現れたのです。思いがけない理不尽なひと言に言葉を失っていると、その男性が再び非常識な行動をとり始めて……。

 

新幹線で思わぬトラブル

実家へ帰省するため、2歳の娘と二人で新幹線に乗っていたときのことです。娘が水筒の水をこぼして服が濡れてしまい、着替えさせるためトイレに向かいました。多目的トイレは使用中だったため、空いていた女性専用トイレに入りました。娘に気を取られ、うっかり鍵を閉め忘れてしまったのでしょう。着替えを手伝おうとした、その瞬間です。ガタッとドアが開き、そこには見知らぬ中年男性が立っていました。

 

私が「すみません、使用中です」と声をかけると、男性は一瞬驚いた顔をしましたが、チッと舌打ちをし「ったく子連れかよ! グズグズしてねぇで早くしろよ! それにちゃんと鍵くらい閉めとけよ!」と言い放ち、バタンと扉を閉めたのです。

 

非難を浴びせられ、私は驚きと同時に怒りが込み上げてきました。ドアはピンクの装飾がしてあり、「女性専用」という表示もされているため、一目で女性専用トイレだとわかるはず。鍵を閉め忘れたことは本当に申し訳ないと思いましたが、女性専用トイレになぜ男性が入ろうとしてくるのか、理解に苦しみました。

 

 

トイレを出ると、先ほどの男性が私たちの乗る車両とは反対側の自動扉の付近をうろうろしています。モヤモヤしていた私は男性に注意しなければと思いましたが、もし逆上されたら娘を抱えたままでは対応できず、危険かもしれないとも思いました。悩んでいると、たまたま車掌さんが通りかかったため、呼び止めることに。

 

「先ほどあちらの中年男性が、女性専用トイレに入ってきました。今もまだトイレの様子をうかがっているようです」と話し、トイレで起きた事情を説明すると、車掌さんはすぐ現場へ向かってくれました。すると、まさに男性が再び女性専用トイレのドアに手をかけたところでした。

 

車掌さんは毅然とした態度で、「お客様、こちらはお子様連れや女性の方が利用する専用トイレです。男性の方は向かいのトイレをご利用ください」と注意。男性は「あっちのトイレも空いていないし、このくらい大したことないだろ! ちょっと急いでいるだけだ!」と逆ギレしましたが、車掌さんはさらに「女性専用トイレは、女性のお客様が安心してご利用できるように設置されています。それに、新幹線はさまざまなお客様がいらっしゃいます。お子様連れや介助の必要な方もいらっしゃいますから、『早くしろ』などと大きな声を出されるのもお控えくださいね」とピシャリと言い放ってくれたのです。

 

自分のしたことが「迷惑行為」として公に注意されたことに言い訳もできなくなった男性は、そのまま大人しく隣の車両へ向かっていきました。その後は男性と顔を合わせることもなく、娘と一緒に穏やかな気持ちで新幹線の旅を続けることができたのでした。

 

 

もしかしたら、男性の言う通り、他のトイレが混み合っていたのかもしれません。しかし、だからと言ってルールやマナーを無視していいわけではないと思います。車掌さんが男性にしっかりと伝えてくれて、心強かったです。困ったときには、第三者に助けを求めることが、安全かつスマートな解決策なのだと実感した出来事でした。

 

 

著者:松原櫻子/40代・ライター。2歳の娘を育てる母。イヤイヤの地雷を踏まないように、日々忍者のごとくそろりそろりと歩いている。

作画:Pappayappa

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年10月)

 

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