なぜ家庭の唐揚げは“べちゃっと”しやすい?

唐揚げは一般的に、
①下味をもみ込む
②粉をまぶす(粉打ち)
③揚げる
という工程で作られます。
しかし、これだけだと下味の水分が少しずつ衣へ移行し、冷めると衣がべちゃっと油っぽくなりやすいのです。
これは家庭で作る唐揚げも、お店の唐揚げも共通する弱点。
では、サミットの唐揚げはどうしてサクサク感が続くのでしょうか?
サミット総菜部「唐揚げ作り」の工夫
(1)粉の工夫

サミットでは、粉打ちの段階で 片栗粉に別の粉をブレンドしているそうです。
・醤油から揚げ・塩にんにく竜田揚げ → コーンスターチをブレンド
・ヤンニョムチキン → 米粉をブレンド
コーンスターチや米粉には、衣に移行しないよう、水分を抱え込んで逃がさない“閉じ込める性質”があります。
そのため、時間が経っても衣がべちゃっとしにくく、さらに 油切れもよく、軽いサクッとした食感に仕上がるのだとか。
総菜商品のあの「プロっぽいサクサク感」は、この粉ブレンドも大きな秘密です。
(2)「170℃で4分」→サクッとした食感に

サミットでは「“170℃で4分”揚げる」ことでサクッとした食感をつくっている、と教えていただきました。
この温度を下回るとサクッとなりにくいんだとか。
ただ、家庭で揚げる際は鍋の大きさが小さく、油量も少ないため、肉を入れたタイミングで一気に温度が下がってしまうなど170℃を維持するのが難しい場合も……。
その場合は、次の項で説明する「二度揚げ」の方法が有効なので参考にしてみてくださいね。
家庭で再現できる!スーパーのお総菜みたいな「サクサク唐揚げのコツ」
スーパーのプロワザは家庭でも応用できます!スーパーのように大きなキッチンでなくても使えるワザをご紹介します。
① 衣に米粉やコーンスターチを混ぜる

先述した通り、米粉やコーンスターチには水分を抱え込んで逃がさない性質があります。
いつものレシピに米粉やコーンスターチを加えることで、片栗粉や小麦粉だけでは出せない「サクッ」とした食感が可能に。
出来立てはもちろん時間がたっても、サクッと食感をキープしてくれるのが嬉しいポイントですね。
② 皮を外側にして成形する

鶏皮をできるだけ外側にくるようにし、軽く丸めるように揚げると香ばしさがアップします。
鶏皮は油でカリッと仕上がりやすい部分。その皮で肉全体を包むことで、衣がしっかり固定され、食べた瞬間の ザクッとした食感 が際立つのでおすすめです。
③ 高温で“二度揚げ”する

・1回目:160〜170℃でじっくり火を通す
・2回目:180〜190℃で表面を一気にカリッと仕上げる
一度目は低温で中までじっくり火を通し、衣も色がつきすぎない程度で網にあげてしまいます。
その後、二度目は油の温度を上げて揚げることで、こんがりサクッと仕上げることができます。
スーパーやお店と違って油量が少ない家庭の鍋でも、「肉が入ると温度が下がってサクッとしない」という問題を解決することができますよ。
「片栗粉だけ・小麦粉だけ」から卒業してみて!
「スーパーのお総菜の唐揚げって、なんであんなに衣がしっかりしてて美味しいんだろう?」のヒントになったでしょうか。
粉の選び方や揚げ方を少し工夫するだけで劇的に変わりますよ。
レシピ詳細は企業秘密ですが、少しでも家で作る唐揚げが美味しくなれば嬉しいです。
『サミット』店頭では2種類の唐揚げを用意
▼たまり醤油仕込みの若鶏ももから揚げ 100gあたり257円(税込)

▼塩にんにくの鶏もも竜田揚げ 100gあたり257円(税込)

かわいいイラストレシピ「精肉担当のレシピノート」「鮮魚担当のレシピノート」
サミット公式ホームページ内には、かわいらしいイラストと共に、日常〜パーティーやクリスマスにぴったりなレシピも掲載されているので、ぜひ見てみてくださいね。

