何度取りに行ってもウナギがない…その理由は
スタッフの方に部屋番号を伝え、案内された席に着くと、私たち夫婦は子どもたちと一緒に料理を選びながら、「次は何を取ろうか」などと話していました。そんなとき、ウナギが目に入ったのです。ビュッフェなので一切れは小さめでしたが、ウナギは普段なかなか口にできない食材。「ぜひ食べたい」と思いました。
ところが、自分の番になってウナギを取りに行くと、すでになくなっていました。「まあ、また補充されるだろう」と思い、少し時間を置いて何度か行ってみたのですが、それでもありません。席に戻る途中、ふと他の席を見ると、探していたウナギが、しかも大量に盛られているのが目に入りました。
そう、その席の家族がウナギのほとんどを持っていき、“特製ウナギ丼”を作っていたのです。見たところ、5人家族のようでした。どうやらウナギは数に限りがあり、「おひとり様◯切れまで」という制限があったようですが、それを無視して取っていたようで……その後、その家族はスタッフの方から注意を受けていました。
あとで夫にもこの話をすると、「やりたい気持ちはわかるけど、ダメだって普通わかるよね」と言っていました。注意はされていたものの、ウナギが返却されるわけもなく、なんともモヤモヤ。この出来事をきっかけに、子どもたちにはビュッフェの基本的なルールやマナーを、しっかり教えていこうと思いました。
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大人の行動は、子どもにとってそのままお手本になります。旅先などの非日常の場面こそ、マナーや思いやりを伝える絶好の機会。何気ない出来事をきっかけに、家族で「どう振る舞うべきか」を考えていけるといいですね。
著者:佐藤あや/40代 女性・主婦。9歳と5歳の兄妹を育てる母。いろいろな趣味に手を出してはすぐ飽きてしまうズボラ主婦。
イラスト:ホッター
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)