気まずさを回避しようとしてつい…
私たちが帰ろうとしたとき、義母がクリスマスに娘へプレゼントしてくれた靴の話題を持ち出しました。その日、娘が別の靴を履いていたのが気になったようで、「やっぱり、あの靴はサイズが合わなかった?」と義母。
義母からいただいた服や靴は、必ず次に会うときに身に着けるよう心がけていましたが、今回はサイズの問題があり、別のものを履かせていたのです。
私は「一度履かせてみたのですが、まだ少しぶかぶかで……。もう少し大きくなったら大切に履かせますね」と答えました。そこで会話を止めておけばよかったのですが、義母の前で緊張しがちな私は、余計な情報を付け加えてしまったのです。
「いただいた靴を履いて登園したら、転んでケガをしてしまったんです」と……。
翌日に判明した、義母の本音
言った瞬間、「なぜ今、それを言ったんだ」と心の中で猛烈に後悔しました。恐る恐る義母の顔を見ると、義母は笑顔で「そうだったんだ〜」と一言。最後まで私たちをにこやかに見送ってくれました。
ところが翌日、夫が別件で義母に電話をした際、昨日の靴の件で義母が怒っていることが判明したのです。義母は怒りつつも、どこかあきれたような笑い声で「もう、これから靴をプレゼントすることはないから」と言っていたそうです。
私はすでに夫へ「お義母さんの気分を害したかもしれない」と相談していたため、夫はすぐに、私が反省している旨を伝えてくれました。すると義母は、「◯◯さん(私)は本当のことを言いたかっただけなんでしょうけどね……」と、やはりあきれ半分といった様子だったそうです。
私の余計な一言で、後味の悪い年始となってしまいました。幸い、それ以降も義母は何事もなかったかのようにやさしく接してくれています。
当時の私は「義母には隠し事をせず、正直にすべて話さなければ」という思いが強すぎたのだと思います。しかし、たとえ緊張していたとしても、一呼吸おいて冷静になることが大切だと痛感しました。
「正直であること」と「相手を思いやること」は別物。それ以来、誰と話すときでも、自分の言葉が相手にどう届くかを一度考えてから口にするよう心がけています。
著者:花坂 芽以/30代女性。2016年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。趣味はネイルで、最新家電や最新のファッションにも関心あり。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
※AI生成画像を使用しています