味噌×トマトで簡単プロの味ごちそうハンバーグ
今回作るのは、BSテレ東『和田明日香とゆる宅飲み』で紹介されていた「おうちのハンバーグ」です。
野菜をどさっと入れて煮込むだけなのに、味噌の深みとトマトの爽やかさが合わさり、家庭料理を一段格上げしてくれるレシピ。
子どもも大人も食べやすく、煮込むだけで失敗しにくいのも魅力です。
玉ねぎを炒めないので時短なのも嬉しい!実際に作ってみた工程と、調理師として気づいた“味を決めるコツ”を交えてご紹介します♪
和田明日香さん「おうちのハンバーグ」のレシピ

材料(4人分)
・豚ひき肉…200g
・牛ひき肉…250g
・卵…1個
・玉ねぎ…1/2個
・塩…少々
・トマトジュース(無塩)…500ml
・キャベツ…1/4個(200g)
・セロリ…1本(100g)
・米油…大さじ1
【A】
・牛乳…大さじ2
・パン粉(ドライ)…1/2カップ
・塩…少々
・こしょう…少々
【B】
・味噌…大さじ4
・砂糖…大さじ1
・にんにく(すりおろし)…1片分(小さじ1)
※今回はひき肉を合いびき450gに、セロリは子どもたちが得意ではないため今回は割愛し、その代わりに大好きなキャベツを少し多めにしました。
※今回は小さい玉ねぎだったので1個使用しています。
作り方①玉ねぎをみじん切りにする

玉ねぎをみじん切りにします。
作り方②玉ねぎを塩でもむ

ボウルに①を入れ、塩を加えてもみ込みます。
玉ねぎは塩をふってもむことで、余分な辛味成分が抜け、水分が適度に抜けてハンバーグのタネになじみやすくなります。
いつものハンバーグは、みじん切りにして炒めて玉ねぎペーストにしていましたが、塩もみでもよかったのかぁ~、と今回新しい発見!時短になってすごく楽なのに気づきました♪
作り方③つなぎを混ぜ合わせる

卵を溶いたボウルに【A】を順に入れて混ぜ、ふやかします。
作り方④つなぎとひき肉をあわせてこねる

③のボウルの中に、ひき肉と、②で塩もみした玉ねぎを、手で絞って水気をしっかり切ってかたら加えてこね、粘りが出てきたら、ラップで包んで冷蔵庫で寝かせます。

今回はボウルにたねを入れたまま、空気に触れないように上からラップをかけました。
冷蔵庫で寝かせることで脂が締まり、成形する際、型崩れもしにくい、扱いやすいたねになります♪
作り方⑤キャベツとセロリを切る

キャベツをざく切りにします。セロリの茎は長さ3~4cmにして、さらに半分に切って棒状に。葉の部分はざく切りにします。
(今回はセロリは使用していないので、セロリのカットの工程は割愛しています)
煮込んでいるうちにキャベツはしなっとなるので、大きめに切ってもOKだと感じました。
生で食べるときには避けがちな芯に近い部分も、煮込むとやわやわの、あまあまにおいしくなるので、エイヤっ!と入れちゃうのをおすすめします!
作り方⑥【B】とトマトジュースを混ぜる

ボウルに【B】を入れ、トマトジュースを少しずつ加えて混ぜ合わせます。
一気に入れると味噌がダマになりやすいので、ここは焦らず少しずつトマトジュースを加えて味噌をのばしていくのが吉。
混ぜている段階で、すでに「これはおいしそう……」という味噌のいい香りがします。

作り方⑦ハンバーグのたねを成形する

冷蔵庫で寝かせていたハンバーグのたねを取り出し、8等分にして成形します。
お弁当持参のお子さんがいらっしゃる方、ご自身がお弁当持参の方は、お弁当用に小さめのものをいくつか作っておくといいかもしれません。後で気がついて地団駄でした……(笑)。
作り方⑧ハンバーグを焼く

フライパンに米油を入れ、しっかり温まったら強火でハンバーグを焼きます。
焼き色が付いたらひっくり返し、両面に焼き目がついたら一旦取り出しておきます。
後で煮込むので、ここはしっかり中まで火が通っていなくても大丈夫です♪

作り方⑨ソースを作る

⑧でハンバーグを焼いた同じフライパンでキャベツとセロリを焼きます。
(今回はセロリを割愛しているので、キャベツだけです)

少し焦げ目がついたら⑥で混ぜたソースを加えて5分ほどコトコトと煮込みます。
キャベツを多めにしたつもりでしたが、煮込むと思いがけず一気にかさが減りました。
このソースで煮込んだキャベツがびっくりするくらいおいしかったので、材料の記載されているよりも大胆に多めにしてもいいかもしれません(次回私はそうします!)。
作り方⑩ハンバーグを戻して煮込む

⑧で取り出しておいたハンバーグを戻し入れて、さらに7~8分煮込めば完成です!
ソースが余っても大活躍!家族も絶賛のおいしさ

鼻をクンクン鳴らしながら帰ってきた高校生の息子が「味噌ラーメンみたいな匂いがすると思ったのに、ハンバーグ!?」と驚いていました(笑)。
でもご名答!しっかりと味噌が隠されたハンバーグです。

玉ねぎは炒めずとも、しっかりお肉になじんでいて、適度にシャキシャキとした歯触りも残っていてウマシ(これからは、忙しい日は玉ねぎは炒めず、塩もみ派で行くことを決意!)!
味噌のコク、トマトの酸味、野菜の甘みが一体となり、簡単なのに思った以上に奥行きの深い味。生クリームなんて入れていないのに、まるでクリームで仕上げたハヤシライスのようなコクがあってびっくり。
子どもウケ抜群なのに、大人もしっかり満足できる“うま味の重なり”が楽しめました。
ちなみに、このソース、残ったらパスタにしても絶対においしいと思います。
あまりにもおいしく我慢できず、今回は私がごはんにかけてゴリラのように食べてしまいました(笑)。
ハッシュドビーフのような、ハヤシライスのような感覚で、鍋に残ったソースを一滴も残さずこそぎ落としてペロリです♪
次は倍量で仕込む!
味噌とトマトジュースというシンプルな材料なのに、手間をかけすぎず“プロっぽいまとまり”になるこちらのレシピ。
忙しい日でもパパッと作れるうえ、たくさん作っておいて作り置きにも最適です。
次は倍量で仕込んで、余ったソースはパスタやドリアに展開したいと思います(他にもいろんな野菜を入れてもおいしそう!)。
ご家庭の定番レシピに仲間入り間違いなしの一品、ぜひ試してみてください。野菜もたくさんとれて最高です♪