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「専業主婦はワーママに劣る…社会貢献してない」見下しママ友の主張「それは違う」反論するとママは… #私たち仲良くできますか? 37

「私たち、仲良くできますか?」第37話。小学4年生の娘を育てるユズハさんは、隣町のダンススクールへ娘を通わせることに。そこで、ダンスの先生が娘と同じだというママ・カキエさん、モモさん、ミカさんの3人と知り合います。

モモさんとミカさんは思いやりや常識もあるいい人ですが、カキエさんは明らかに見下した態度で接してきて、いい印象はありません。とうとう我慢の限界を迎え、非常識な言動について迷惑だと伝えたユズハさん。しかし、迷惑な言動は相変わらず続き、無茶な要求を繰り返すように……。ユズハさんが要求を断ると「今後一切話しかけないで」と、カキエさんは激怒。

ユズハさんが、モモさんやミカさんにこれまでのことを打ち明けると、2人はビックリ。ミカさんとモモさんが、カキエさんの行いは「間違っている」と伝えますが、そこに娘のチエちゃんが現れてカキエさんに詰め寄ったことで、親子げんかにまで発展。さらに、この騒ぎを目撃した誰かによって匿名掲示板に書き込まれ、炎上。そして、カキエさんの夫にも知られてしまい、厳しい言葉をかけられたことで、ようやく自分の間違いに気づいたカキエさんは、チエちゃんに心から謝罪。そして、ユズハさんにも心から謝罪をしました。ユズハさんは「今までのことを謝罪ひとつで無かったことにするのは難しい」と言いつつも「子どもを巻き込むつもりはない」と言ってくれて、カキエさんもすこしホッとしていました。

 

ワーママも専業主婦も、みんな同じ

「このたびは、本当に申し訳ありませんでした!」

 

カキエさんは、夫とともに深々と頭を下げ、これまでのことを謝罪しました。そして、「ずっと専業主婦でいることに劣等感を抱いていた」と打ち明け、家にいながら仕事をしているユズハさんが現れたことで、「自分の存在価値がないように思えて苦しかった」と、涙ながらに話してくれたのです。

 

「まずは謝ってくれてありがとうございます」

 

静かにカキエさんの話を聞いていたユズハさんは、そう言って話しはじめました。出会ったばかりなのに、自分だけを見下すような態度をとったカキエさんに対し「本当に気分が悪かった」「今までのことを謝罪ひとつで無かったことにするのは難しい」と、正直な気持ちを伝えます。

 

しかし、そのあとすぐに、「私たちのゴタゴタに子どもを巻き込みたくはないんです」と付け加え「今回は『特別に』私がひとつ大人になって、カキエさんのことを許してあげますね。」と、普段のユズハさんがしないような、偉そうな態度で笑顔を見せました

 

「え……?」

 

ユズハさんらしくない苛立たしい物言いに、カキエさんは戸惑い……。

仲良くできますか?

仲良くできますか?/しろみ

仲良くできますか?/しろみ

 

仲良くできますか?/しろみ

仲良くできますか?/しろみ

仲良くできますか?/しろみ

 

仲良くできますか?/しろみ

仲良くできますか?/しろみ

仲良くできますか?/しろみ

 

仲良くできますか?/しろみ

 

 

「ほら、上から目線だとちょっとイラッとするでしょ?」

 

戸惑いを隠せないカキエさんに、ユズハさんは笑いながらそう言いました。カキエさんも、つられて苦笑いです。

その後すぐに、ユズハさんは真面目な表情で自分の考えを話し始めました。

 

「劣等感を抱くことは誰にだってありますよ。私は、専業主婦として家庭を守るのも立派なことだと思います」

「だから、そんなに自分を卑下しないでください。」

 

カキエさんは、驚いたような表情を浮かべながら、ユズハさんの話を聞いています。ユズハさんは、ワーママも専業主婦も、子どものために日々頑張っているのは同じなので、どちらが大変か、どちらが偉いかなんて、比べられないのだと伝え、最後に「カキエさんも、そう思いませんか?」と尋ねました。

 

その言葉に、カキエさんは「ありがとう……」と涙を流し、これをきっかけに娘・チエちゃんにとって自慢のママになってあげてほしいと言ったユズハさんに「ええ……!」と力強く応えたのでした。

 

◇ ◇ ◇

 

ユズハさんの言うとおり、ワーママも専業主婦も、日々子どものために頑張っているのは同じ。優劣なんてつけられないと思います。自分が専業主婦であることに劣等感を抱き続けていたカキエさんは、ユズハさんの言葉にとても救われたのではないでしょうか。いろいろと思うところはあったと思いますが、罪の償いとして何かを求めるのではなく、この件をきっかけに「娘さんが自慢に思えるママでいてください」と言えるユズハさんは、とても素敵な人ですね。


トラブルの解決方法はたくさんありますが、万が一自分が当事者になってしまったときは、ユズハさんとカキエさんのように自分の想いを正直に打ち明け、笑顔で和解できるとよいですよね。

 

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターしろみ

    自身が経験した育児と家族のことや、知人の体験談をもとにマンガを描いています。著書に「なんでも横取りする妹が嫌い」(KADOKAWA)

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