離婚を切り出した朝
ある日、家にマサト宛の内容証明郵便が届きました。
それを私は母に渡し、タイミングを見てマサトに離婚の意思を告げると……。
























「何言ってんだ? お前みたいな社会のゴミが、ひとりで生きていけるわけないだろ」
離婚を切り出したマミさんに対し、マサトさんは最後まで見下した態度を崩しません。
「せいぜい後悔しろよ。泣きついてきても知らないからな!」
そんなマサトさんの言葉に、「後悔しません」と毅然と言い返したマミさん。すると、インターホンが鳴り、マミさんのお母さんと、派手なスーツの男性が現れます。
「何の用ですか? 迷惑なんで」
と睨みつけるマサトさんに、お母さんは冷たく言い放ちました。
「迷惑はどちらかしら? マミから話を聞いて、お店に行ったの。そしたら未払いが続いてて、本人と連絡も取れないって」
お母さんがテーブルに叩きつけたのは、マミさんが預けていたマサトさん宛の内容証明郵便。中身は未払い金の請求書でした。スーツの男性は、マサトさんが通い詰めていたクラブのボーイだったのです。
顔を引きつらせるマサトさんに「全部書面にするわ。逃げられないようにね」と告げるお母さんなのでした。
◇ ◇ ◇
最後までマミさんを「社会のゴミ」などと罵り、自分は被害者面を決め込むマサトさん。しかし、お母さんの登場と、お店への未払い金の事実を突きつけられたことには、さすがのマサトさんも慌てた様子でした。
きっとマミさんは、離婚に際しての条件の話し合いなどが2人では進まないことを見越して、お母さんを呼び寄せていたのでしょう。離婚の話し合いが進まない、相手が聞く耳を持たないという場合は、弁護士や親族など、第三者に介入してもらうことが有効な手段です。無理に自分ひとりで戦おうとせず、周囲や専門家の力を借りて、立ち向かいたいですね。
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ゆる山まげよ