それでも2人だけの家族です。結婚式に来てほしいと伝えると、既読もつかない日が続き、ようやく返ってきたと思ったら「自慢したいの?」とひと言。
両家顔合わせにも参加してもらえず、とてもショックでした。
結婚式で暴露された不妊治療
なんとか説得して妹に列席してもらった結婚式でのこと。ずっと不機嫌だった妹に気を遣っていた私は、すでにクタクタでした。
もうまもなくおひらきというそのとき、お酒の勢いもあったのか、義父が私たちが不妊治療中であることをみんなの前で口にしてしまいました。
それを聞いた妹は、これまでふてくされていた表情から一転、ニヤニヤとした顔で私を見つめます。おひらきの後、妹はブライズルームにやってきて、「不妊治療中なんだって?ドンマイ!」と、どこか嘲るように言いました。
妹の妊娠宣言
その数カ月後、妹からメッセージが来ました。「お姉ちゃんの旦那さんとの子どもを妊娠したの♡ だから離婚して!」
話をよく聞いてみると「居酒屋でひとりで飲んでいるところをたまたま見かけた」「義妹ですって言ったら一緒に飲もうと言われた」と言い張ります。そのまま妹と夫は一夜を共にしたそう……。
一瞬息が止まりましたが、すぐに違和感を覚えました。
夫は体質的にお酒が飲めません。外でひとりで飲むことなど、まずありえないでしょう。加えて、私たち夫婦の不妊の原因は夫側にありました。事情を知っている私には、妹の話をそのまま信じることはできませんでした。
妹の嘘
「それはおかしいね……」私が感じた違和感を一つひとつ伝えていくと、妹の返答は次第に歯切れが悪くなっていきました。話を重ねるほど辻褄が合わなくなり、説明は自分でも収拾がつかなくなっていったのです。
やがて観念した妹は、すべてを打ち明けました。妹は、私より先に妊娠したいという焦りから、居酒屋で知り合った男性と関係を持ったと言います。
その相手が、たまたま夫に似た人だったことから、「この人の子なら、夫に似た赤ちゃんが生まれるかもしれない」と考えたそうです。さらに、「お姉ちゃんの旦那の子を妊娠した」と告げれば、私が夫の不倫を疑い、夫婦関係が壊れるはずだと踏んでいました。
妊娠がわかった妹は、私たち夫婦が大喧嘩になる場面を思い描きながら、私に連絡してきたのです。あまりに身勝手で浅はかな考えに、私は言葉を失うしかありませんでした。
ワンナイトの末に……
その後、妹は出産しました。ワンナイトの相手はひそかに妹を狙っていたようで、妊娠を告げたところ、「自分の子どもであれば責任を取る」と言われたそう。結果的に妹たちは結婚しました。
子育てが始まると妹か「夜泣きがひどい」「旦那が手伝ってくれない」と連絡をよこします。でも私は手伝うつもりはありません。私の家庭を壊そうとした結果です。
それに、偶然にも私も妹と同じタイミングで妊娠が判明。皮肉なことに、同じ時期に子育てをすることになりました。子育てがいかに大変かは身をもって感じていますが、誰かを支える余裕は正直ありませんでした。
幸い、今は子育て支援も充実しています。私ができることは、泣きつかれるたびにそれらのURLを妹に送るのみ。子どもに罪はありません。せめてきちんと子育てをしてほしいと思っています。
◇ ◇ ◇
妹の行動は決して許されるものではありません。その選択が、最終的に自分自身の人生に重く返ってきたのは、ある意味で因果応報と言えるでしょう。
一方で、困ったときに頼れる支援や制度が整っている今、すべてを身内だけで背負い込む必要はありません。距離を保ちながら現実的な選択を促すことも、ひとつの向き合い方かもしれません。
誰かの人生を踏みにじって得たものには責任が伴う――そんな当たり前のことを、あらためて考えさせられる体験談でした。
【取材時期:2025年11月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。