宝くじ高額当選!?
日曜の朝。娘はテーブルで読書、私は片付けをしていました。夫はスマホと紙を見比べて、何かを確認していました。すると、次の瞬間、夫が立ち上がり「こ……高額当選だ!!」と大声を上げたのです。
夫の叫び声に驚いた私と娘は「え、なに?」と近づくと、夫は宝くじを振り回し「宝くじが当たったんだよ!しかも高額当選!」と言うのです! 夢のような話に、私も娘も固まりました。夫は勝ち誇ったように鼻息を荒くして、私にくじを突きつけ「ほら、番号一致してるだろ!見ろよ!」と一言。しかし、次の瞬間 「やっぱりダメだ! 見るな! これは俺のものだぞ!」と、夫はそそくさと財布の中に宝くじの紙をしまったのです。まるで私と娘には関係ないと言わんばかりの態度に、私は唖然としました。
そして、私をチラッと見て夫が「このお金なんだけど……」と呟きました。私は、反射的に「娘のこと、家族のことを考えてくれるのかな」と、ほんの少しだけ期待してしまいました。 しかし、その期待は一瞬で粉々になったのです。 夫は「このお金はお前たちには1円も渡さない!」と言い放ったのです。その言葉に、頭が追いつきませんでした。
夫の酷すぎる告白
突然の告白に「ねえ、一体どういうこと?」と問い詰める私に、夫は悪びれもせず、まるで当然のように「俺は長男だから、どうしても跡取りが必要なんだ! だから息子を産んでくれる人を探すんだ!」と言うのです。さらに夫は「お前が女の子なんて生むから悪いんだろ? だから、若くてきれいな人を探す」と言い放ったのです。
夫の身勝手で浅はかな発言に私はゾッとしました。私が「信じられない……。ずっとそんなこと考えていたの?」と呟くと、夫は「お前と離婚しなかったのは体裁のため。俺のイメージに傷がつくだろ?」と笑いながら一言。夫の言葉からわかったこと、それは人を人として見ていない、 “家族”も“命”も、すべて自分の都合に合わせるための道具だったのです。私の気持ちを無視して「金があれば何だってできるからな」と浮かれながら未来予想図を描く夫。 私は呆れと怒りで震えました。夫は私が泣いてすがると思っていたのか、最後に“トドメ”を刺すように「泣いて縋っても無駄だぞ。俺はもうお前らのことは知らない!離婚だ!」と笑うのでした。
その瞬間、私の中で何かがスッと冷めました。私は「いいわよ、喜んで! 慰謝料も養育費も一括で余裕でしょ?」と言い放ちました。まさか離婚を受け入れると思っていなかった夫は初めは動揺していたのですが「よし! これで幸せな家庭を築ける!」と言い、 離婚話を進めました。私は淡々と条件を固め、慰謝料と養育費をまとめて受け取り、今後一切関わらない取り決めまで終わらせたのです。 夫は最後まで、勝ち組気取りでした。
地獄は“勘違い”から始まった
離婚が成立し、私は娘と実家に戻りました。生活が落ち着き始め離婚から1カ月が経ったころ、玄関のチャイムが鳴りました。 嫌な予感がしてドアを開けると、そこには汗だくの元夫の姿がありました。そして、元夫は「金を貸してくれ!!」とすがってきたのです。
私が「高額当選した人がどうしたの?」と尋ねると、 元夫は泣きそうな顔で「当選番号、間違ってたんだよ!!高額当選なんてしてなかったんだ!」と言うのです。 私は元夫の目をまっすぐ見て「都合のいい未来しか見えてない人って、肝心なところを見落とすのよね」と一言。 元夫は、私に慰謝料と養育費を一括で払ったせいで手元も空っぽの様子。私は「全部自分が蒔いた種でしょ!他人の私に関係ありません」とビシッと言いました。諦めて帰って行く元夫の背中は、みっともないほど小さく見えました。
その後、元夫は私たちの前に現れることはなく平穏な日々を過ごしています。
◇ ◇ ◇
「家族」とは、血のつながりや肩書きではなく、日々の言葉と態度で作られるもの。見たいものだけを見て、都合よく人を切り捨てた人は、最後に“残酷な現実”だけが残ります。だからこそ、違和感をごまかさず、自分と子どもを守る選択が大切なのかもしれません。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。