夫が離婚を希望した理由
結婚して10年、子どもが小学校に上がってからは、夫と必要最低限の会話しかしない日々が続いていました。共働きではありましたが、家事や育児の多くを自然と私が担うようになり、どこかで「夫は仕事が忙しいのだから仕方ない」と思い込んでいたのです。
そんなある平日の夜、子どもが寝静まったリビングで、夫から突然「話がある」と切り出されました。そして夫は淡々とした様子で、「もう夫婦として続ける自信がない。離婚を考えている」と告げたのです。
私は動揺し、驚きを隠せませんでした。理由を聞くと、「家庭に自分の居場所がない」「誰からも感謝されず、必要とされている気もしない」と夫。私は「不満があれば言ってほしかった」と伝えましたが、夫は「どうせ言っても変わらないと思っていた」と静かに返すだけでした。
翌日、私の両親に相談すると、心配しつつも「しっかり話し合いなさい」と諭され、義理の両親も「突然すぎて信じられない」と戸惑うばかりでした。
今振り返ると、表面上は穏やかに過ごしているように見えても、夫は本音をずっと溜め込んでいたのだと思います。私はその変化に全く気づけませんでした。「言わなくてもわかっているだろう」と過信するのはとても危険なことで、たとえ夫婦であっても、言葉にしなければ想いは伝わらないのだと痛感しています。
幸い、話し合いを経て、私たちは離婚という道を選ばずに済みました。あの夜以来、まずは1日に1度、どんなに小さなことでも感謝を口にすることから始めています。夫も少しずつ家庭内での役割を持つようになり、今は失いかけた10年の月日を、ゆっくりと2人で修復している最中です。
著者:岡田恵美/40代女性/パート主婦。趣味は手芸。猫が大好き。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)
※生成AI画像を使用しています