夫からの連絡は…
結婚してから毎年のように夫の実家へ帰省してきた私にとって、この年は初めて自分の実家で年末年始を過ごせるはずでした。すでに両親と食事の相談までしていたある12月半ば、夫から届いたのは「28日には俺の実家に帰るから準備しておけ」という連絡でした。
「今年は夫婦別々で過ごすという約束になっていて、私は自分の実家に帰ると言っていた」と伝えると、夫は「覚えていない」の一点張り。「いつも通り俺の実家へ行く」と言い出しました。納得できず抗議すると、「家の主である夫が決めたんだから従えよ」と強い口調で言われてしまって……。
帰省が家族旅行に!?
数日後、義母から「あなたはわがままを言っているの?」と連絡が入りました。きっと夫が「私が義実家への帰省を拒んでいる」とでも伝えたのでしょう。
私は経緯を丁寧に説明しましたが、義母は聞く耳を持ってくれませんでした。それだけでなく、「帰省が嫌なら家族旅行にしてあげる。あなたが手配して費用も出しなさい」というトンデモ発言まで飛び出して……。私の意見を聞いてくれることなどまったくなく、強引に話が進んでいきました。
どうしようもなく、私は実家に事情を説明して帰らないことを伝え、年末が近い中でしたが何とか宿を探しました。義母には老舗旅館だと伝え、当日は夫が義両親を迎えに行く段取りになっていました。
予約した旅館、実は…
ところが年末の旅行当日、約束の時間になっても誰も現れませんでした。
夫に連絡すると、「母さんがやっぱり家で年越ししたいって言い出したから、旅館はキャンセルで」とあっさり言われました。さらに「老舗は古くて嫌なんだって。お前の選び方が悪い」と私のせいにする発言まで。
夫と話しているうちにイライラがたまっていき……限界に達した私。このときが、「この家族と今後も一緒にやっていくことは難しい」と決定的に思った瞬間でした。
そして「わかった。私だけで行ってくる。ちなみにその旅館、あなたの親戚が関わっている宿だよ。親戚にこのこと全部伝えるから」とだけ伝えました。
年の瀬で宿がどこも満室のなか、実は彼の父方の親戚が経営に関わる宿に無理をお願いして部屋を用意してもらっていたのです。
私の言葉を聞いた夫は、「え、もしかしておじさんの……!?」と慌てた口調になりましたが、私は電話を切り、そのままひとりで旅館へ向かいました。
離婚を決めた年末年始
旅館では、久しぶりに誰にも気をつかわず、静かな時間を過ごしました。もちろん、部屋を用意してくれた彼の親戚には、ひとりになってしまったことを謝罪し、義母のことを含めすべて伝えました。そして当初伝えていた人数分の金額をお支払いしました。
ひとりで年越しをし、その足で実家に戻ると、両親は何も聞かずに私を迎えてくれました。
実家にいる間、夫からは何度か連絡がありましたがしばらくは無視。その後、離婚を切り出すと、最初は取り合ってもらえなかったものの、最終的には話し合いを経て、離婚するに至りました。
これまで「我慢することが妻の務め」だと思い込んでいた私にとって、あの年末年始は人生を見直す大きな転機になったと思います。今は実家で穏やかな日々を送りながら、自分の気持ちを大切にできる暮らしを取り戻しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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