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「家を契約してきたぞ!」あまりに勝手な夫に震える私→得意げなお披露目会当日、親族の前で夫が顔面蒼白になったワケ

病院のベッドの上、生まれたばかりのわが子の寝顔を見つめながら、私はこれからの幸福な生活を少しも疑っていませんでした。しかしその直後、夫から届いた1通のメッセージ、そして身勝手な「サプライズ」が、私の描いていた平穏を粉々に打ち砕いたのです……。

出産という大仕事を終え、消毒液のにおいが漂う静かな病室で、心地よい疲労感に包まれていた私。隣のベッドで眠る赤ちゃんの温もりを感じながら、私はこれからの子育てを思い描いては期待に胸を膨らませていました。

 

……約束の面会時間を1時間過ぎても現れない夫から、スマートフォンにこんなメッセージが届くまでは。

 

「一軒家を契約してきたぞ! 楽しみだろ~!」 

 

なんと、夫は一軒家をローン特約付きで契約してきたと言うのです。その現実味のない言葉に、私の心臓は跳ね上がりました。冗談であってほしいという願いは、その後に続いたメッセージで虚しく砕け散ったのです……。

 

勝手に新築一軒家を契約してきた夫

「なんでそんな大事なこと、相談もせずにひとりで決めるのよ! 勝手に決めないでよ!」という私の怒りのメッセージに対し、夫はこんな返信をしてきました。

 

「やっぱり子どものことを考えると、家は広いほうがいいだろ?」

「母さんたちも近くなるし、子育てもしやすくなるって!」

 

「待って、そもそも、そんなお金はうちにないでしょ……?」と打ち込み、夫に送ります。すぐに既読がつきましたが、返信がなかなか来ません。私の背中には嫌な汗がつたっていました。

 

「……子どもの将来の教育資金として貯めていた普通預金口座から300万、手付金とかもろもろで使っちゃった」


その300万円は、私が独身時代から将来のために蓄えてきたものです。出産費用や入院中の雑費の支払いをスムーズに進めるため、一時的にキャッシュカードと暗証番号を夫に共有したのが仇となりました。

 

夫は、ATMの限度額いっぱいまでの引き出しを数日に分けて行っていたのです。窓口を避け、計画的に私のお金を引き出していたのは、明白でした。

 

震える指をなんとか動かしながら、私はネットからその口座の取引履歴を確認しました。ここ数カ月の引き出し日時と場所、出金額の写った画面をスクリーンショットしながら、急激に夫への愛情が冷めていくのを感じました。

 

 

夫が契約したのは「負動産」

しかし、一方で不審に思ったこともありました。ついこの間まで、夫は「しばらくは賃貸でいいよなぁ~」と言っていたからです。そんな夫が急に一軒家を買うわけない――夫を問い詰めていくと、その背後に義母の影が色濃くあることがわかりました。

 

「母さんが、『初めての子育てなんだから、私が手伝ってあげる』って言うから……近いほうがお前も助かるんじゃないかと思って」「それに、母さんがお前の代わりに、間取りとかも決めてくれたし……」

 

夫は義母の言いなりで、契約を進めたそうです。今私たちが住んでいるアパートは、私の実家から近いところ。私がちょこちょこ実家に帰っていること、そして私が結婚しても仕事を続けていることを、義母が苦々しく思っていたことには気づいていました。

 

これ以上夫に話を聞いても、義母の本当の思惑は出てこないだろう、と思った私は、義母にメッセージを送ることに。

 

義母の返信には、一見穏やかながらも、有無を言わせない雰囲気がありました。

 

「初めての子育てなんだから、ぜひ頼ってほしくてねぇ」「嫁に入ったんだから、普通は実家に帰らないものなのよ? これからは近くなるんだし、うちのルールもいろいろ覚えていってほしいわ。お仕事も減らしてもらうわね」

 

しかも、義実家の近くということは、私の職場まで片道1時間40分もかかる郊外だということ。私の実家まではさらにかかります。そこまで私を実家から離したいのか……と驚くと同時に、自由を失ってしまうような恐怖が私を襲いました。

 

さらに驚いたことに、夫はその新居に10畳もの趣味部屋を構えたとのこと。一方で、私のパーソナルスペースはありませんでした。

 

「嫁にはキッチンとリビングがあればいい」というのが、夫と義母の考え方だったのです。

 

 


その晩――。

 

当然眠れるわけもなく、私は消灯時間を過ぎた暗い病室の中で1人、スマホとにらみ合っていました。夫から届いた新居の情報を細かく調べていたのです。

 

そして翌朝、私は実母に頼み、専門家に新居近辺の調査を依頼してもらいました。産後の体で動けない私は、実母に頼るしかありませんでした。数日後返ってきた回答は、衝撃的なものでした。

 

新居のあるエリア一帯の地価は右肩下がり。ハザードマップ上でもレッドゾーンで、資産価値の低い、いわゆる「負動産」だったのです。

 

しかし、夫は相場よりも2割も高い金額で契約していました。さらに、私の同意なしに、私と夫との収入を合算したローン計画を立てていたことも発覚しました。

 

このままだと、私も子どもも幸せになれない――。授乳と睡眠不足で朦朧とする中、何度も心が折れそうになりました。それでも、赤ちゃんの寝顔を見るたびに、「この子を守らなければ」と歯を食いしばり、両親の力を借りて着々と反撃の準備を進めていったのです。

 

 

妻から夫への反撃サプライズ

そして、新居のお披露目を予定していた日――。

 

私はその日、赤ちゃんとともに退院しました。入院中、夫は一度たりとも病院に来ませんでした。もちろん、迎えにも来てくれません。

 

しかも今日、夫と義母は、親族を呼び寄せているとのこと。義母は、契約した新居を親族に見せた後、自宅でパーティを計画していたのです。数日前、病院にいる私に義母から「人数分のお寿司を頼んでおくように」とメッセージも入っていました。

 

「内見を終えて、今は実家に集まってるんだけど、もうそろそろこっち着く? お寿司は届いたんだけど、1人分足りなくて……」と電話をかけてきた夫。

 

「うん、私を除いた人数分頼んだから、その数で合ってるよ。私は行かないから、どうぞ身内で楽しんでちょうだい」

 

「……え? どういうこと?」と驚いた夫。

 

「私ね、実家に戻ってきたの。もちろん赤ちゃんと一緒にね」

 

「なんでそんな勝手なことするんだよ!」と激昂した夫に対し、「勝手なことをしているのはどっちだ!」と怒鳴り返したのは私の父。一瞬で静かになった夫に対し、私は淡々と告げました。

 

「私はその家には行かない。住宅ローンの審査に必要な書類の署名もしないし、連帯保証人にもならない。あなたが独断で決めたことなんだから、あなた1人で責任を負ってちょうだい」

 

電話の向こうで、夫は言葉を失っているようでした。それもそのはず、夫の収入だけでは、新居のローンは支払えません。そもそも、審査にすら通らないでしょう。

 

 

 

結局、私の予想通り、夫の収入だけではローンが組めず、契約は不成立になりました。手付金として支払った300万円は、ローン特約の期限を過ぎていたため、買主都合の解除として売主に没収されることとなったそうです。

 

しかし、その300万円は、もともと私個人のもの。弁護士を通じて正式に返還請求をした結果、夫は車を売却、さらに義両親からお金を借りて、私に一括で300万円を返すこととなりました。

 

「なにも離婚まですることないだろ……」

 

夫はそう繰り返していましたが、私にはもう何の情も残っていませんでした。ただ事務的に、離婚届への署名を求め続けました。産後の体で赤ちゃんを抱えながらの交渉は、想像以上に過酷でした。しばらく時間はかかりましたが、ついに根負けしたのか、夫は離婚届にサインしてくれました。

 

その後――。

 

離婚後、元夫は元義実家に身を寄せたそうです。内見会とお披露目パーティまで大々的にしてしまったことから、元夫も元義母も、親族たちから白い目で見られていると風の噂で聞きました。

 

現在、私は子どもと2人で、実家の近くのアパートで暮らしています。

 

産後の疲れ切った頭で下した、あの決断は間違っていなかったと胸を張って言えるように――両親のサポートを受けながらではありますが、一生懸命わが子と向き合っていきたいと思っています。

 

 

【取材時期:2025年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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