ある日、妹からのLINEを見て頭の中が真っ白になりました。
「実はね、お姉ちゃんの旦那さんとの子どもができちゃった♡」あまりに唐突な内容に言葉を失いました。
突然届いた「略奪宣言」
妹によると、私が仕事で忙しい時期に夫に近づき、深い仲になっていたとのこと。さらに彼女は「彼は私がもらうから、お姉ちゃんは大人しく身を引いて」と、略奪を当然の権利のように主張したのです。
私はこれまでの妹との確執、そして何より夫に対して抱いていた「ある違和感」を思い出し、深くため息をつきました。そして、驚くほど冷静にこう返したのです。
「どうぞどうぞ! お幸せに!」
私のあまりに潔い引き下がりに、反論を予想していた妹は拍子抜けしたようでした。そして妹は「やっぱりお姉ちゃんは私に敵わないのね」と勝ち誇り、意気揚々と私の夫を奪っていったのです。
しかし、私がこれほどあっさりと夫を譲ったのには、相応の理由がありました。実は入籍してすぐ、私は夫の素行に強い違和感を抱き、調査会社に調査依頼をしていたのです。その結果、彼は不特定多数の女性と関係を持っていることが発覚しました。
妹と夫の不倫は、私が離婚の準備を慎重に進めていた、まさにそのときだったのです。
崩れ去った理想の生活
事態が急変したのは、私と夫が離婚して間もなくのことでした。夫の浮気癖は、相手が妹に変わったところで治まるはずもありません。今度は別の女性とのトラブルが周囲の知るところとなったのです。
夫が手を出した相手が悪く、その悪事は彼の職場にも露呈。彼は社会的信用を完全に失いました。
妹が手に入れたはずの「理想の生活」は、一瞬にして多額の慰謝料請求と裏切りが渦巻く、厳しい現実に取って代わられたのです。
取り乱した妹から「あの男、最低じゃない! なんで教えてくれなかったの?」と怒鳴り散らすような連絡が来ましたが、私は冷ややかに答えました。
「どうして私が、自分の夫を奪った相手にそこまで親切にしなきゃいけないの?」
破綻した不誠実な関係
「最低!!」と泣き叫ぶ妹の声を聞きながら、私は静かに電話を切りました。自分の欲望のままに誰かを傷つければ、その報いは必ず自分に返ってくる——。私はその様子を、ただ冷ややかに見守ることしかできませんでした。
結局、略奪という不誠実な形で結ばれた彼らは、互いを激しく非難し合いながら破局を迎えました。妹はまだ妊娠中でしたが、両親からも見放され、自業自得とはいえ厳しい生活を強いられているようです。
私は、元夫や妹、そのほかの不倫相手から正当な慰謝料を受け取り、現在は自分自身の人生を再スタートさせています。
◇ ◇ ◇
誰かを深く傷つけて奪い取った幸せは、決して長くは続きません。不誠実なおこないは巡り巡って、いつか必ず自分自身に返ってくるものです。
今回の体験談は、誠実さを欠いたおこないが、いかに残酷な結末を招くかを教えてくれています。身近な人・大切な人には特に、常に真っすぐな心で向き合いたいものですね。
【取材時期:2025年12月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。