こんにちは、助産院ばぶばぶ 院長のHISAKOです。今日は、子どもの「食」についてお話しします。たしかに手作りがいいとは思いますが、子どもに与える食事は、全部手作りでなければならないのでしょうか?
クタクタで頑張って作ったのに!
無理をしても「大切な子どものために!」と頑張るママの気持ちは素晴らしいと思います。でも、最近は共働きのご家庭も増えています。
夕方、ママがクタクタで帰ってきて、それでも「手作りの食事を」と頑張ったとしましょう。ママの心身疲労は、子どもに伝わってしまいます。疲れていて、時間がないときにかぎって子どもは「ワーワー」「ギャーギャー」とグズってしまうんですよね。
手作りしても子どもにとってよくない?
そうすると、ママの心のゆとりのなさから「あなたのために頑張っているのに!」と、つい怒鳴ってしまうなどの悪循環が待っていたりして、負のループが繰り返されてしまいます。
これでは、親子ともに心がすさんでいってしまいます。この状況、いくら手作りの食事であっても、親にとっても子にとっても「良好」とは言えないのではないでしょうか。
たまにはレトルトで息抜きも♪
だったら疲れたときぐらい、市販のお惣菜、レトルトなどをうまく使ってもいいんじゃないかな? パッケージに子どもの大好きなキャラクターが印刷してあるレトルトカレーなど、子どもは大喜びです。
食べる内容も大切だけれど、子どもが視覚的に捉えて、感性が刺激され豊かになる、それも含めて「食育」だと思います。
容量のよさも育児の力量
ママの要領の良さ、頭の柔軟性も、子育ての力量のうちです。「子どもは手作りの食事で育てなければいけない」と、そう思って頑張りすぎている方に「もっと頑張れ!」と追い討ちをかけるような情報ってどうなの? と感じます。
そもそも、栄養的な要素という視点から考えても、「手作り=最高」というわけではありません。「ファストフードは絶対ダメ!」という意見も聞きますが、トータルでバランスが取れていれば、たまにはいいのではないかなぁと思います。子どもの食事は、全体でバランスがとれていれば十分合格だと思うのですが、いかがなものでしょうか。
「これを食べると頭が悪くなる」「これを食べると健康に良くない」といった類の極端な節制はしなくていいと思います。食育は最低限の基本さえおさえていれば、あとは適当なところがあってもいいのではないかとも思います。肩の力を抜いて子どもの食事に向き合ってみましょうね。