自分のことは棚上げする夫に、私の母が…
わが家は、夫と6歳の長男、4歳の長女、2歳の次男との5人家族です。夫は自分のことは棚に上げ、家族には厳しいことを言う一面があります。特に忘れ物には敏感で、私が家族でのお出かけのときに「あ~、あれ持ってくるの忘れちゃった」と言うと、「なんで忘れたんだ!」「どこに置いてたんだ!」としつこく指摘するのです。子どもに対しても同様で、水筒や帽子を忘れそうになると「また忘れてるじゃないか!」「いつも言ってるのに反省してないからだ!」と強く叱ります。
夫自身も忘れ物をすることがありますが、そのときは「まぁいっか」と軽く流すだけ。私が「いつも私たちには厳しいのに、あなただって忘れ物してるじゃない」と言っても、「俺のは毎日忙しくてうっかりしてただけだ。お前たちのは気のたるみ! 一緒にするな!」と言われるので、モヤモヤすることも少なくありませんでした。
そんな中、ある雪が多く降った冬の日、私たちは雪の多い地域にある私の実家へ出かけることに。夫は「ソリや雪遊びグッズは俺に任せろ!」と張り切って宣言し、子どもたちも「やったー!」と大はしゃぎです。私は防寒着や靴などを準備し、車で実家に向かいました。
しかし到着してみると、ソリなどの雪遊びグッズが車にありません。夫は準備はしていたものの、自分の身支度に気を取られるうち、車に積み込むのをすっかり忘れていたのです。子どもたちは「えぇー、せっかく来たのに……」とがっかりした様子。すると長男が「パパ! なんで忘れたの! ちゃんと確認した!? 反省して!」と夫に詰め寄りました。それを聞いた私の母は「まぁまぁ、そんなにキツい言い方をしなくても」と長男をなだめます。ところが長男は「だってパパがいつも僕たちに『どうして忘れたんだ!』『たるんでるからだろう!』って言うもん! 自分だって忘れ物するのに!」と反論しました。
夫が普段忘れ物について厳しく指摘していることを知らなかった母。「あら、子どもは親の背中を見て育つってよく言うものねぇ。でもね、長男くん、誰にだって失敗はあるんだから、そんなときにやさしくできるほうが、おばあちゃんはかっこいいと思うよ」と長男に語りかけます。そして夫のほうに向き直り、「まぁ、そのお手本を身近にいる大人が見せてほしいけどね」と皮肉交じりに続けました。
夫は言い訳もできず、耳まで赤くなり気まずそうな様子。やがて私や子どもたちに向かって「ごめん……パパも気をつける」と謝ってきたのです。長男も「僕もいっぱい怒ってごめんね」と夫に言い、その後は、雪合戦をしたり雪だるまを作ったりして、家族みんなで楽しく遊ぶことができました。
その後は家族で出かける前には「○○は準備した?」などと声を掛け合うように。それでも忘れ物をしてしまうことはありますが、夫は「次からはいっしょに確認しよう」とやさしく声を掛けてくれるようになりました。これからも家族でフォローし合いながら、子どもたちのお手本になれるような行動を心がけようと思います。
著者:菅田希美/ライター。発達がのんびりな6歳の長男と大人びた発言をする4歳の長女、マイペースな2歳の次男を育てるママ。仕事と家事育児に追われ発狂しそうになりながらも「まぁいいか」の精神でなんとか毎日を切り抜けている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年12月)