義姉の“子連れ訪問”が当たり前になっていき…
私は慌てて「突然だと困るんですが……」とやんわり断ろうとしました。しかし義姉はまったく気にする様子もなく、「お菓子はある? たりなければあとで買ってくれたらいいし」「夕飯も食べていこうかな〜」と、当然のように話を進めていきます。
その日だけならまだしも、義姉は“新築のわが家”をすっかり気に入ったらしく、週末のたびに「子どもたちが行きたがってる」と言って訪ねてくるようになりました。7歳、5歳、4歳の男の子3人。元気なのはいいのですが、家の中はあっという間に戦場になります。
「一軒家だから騒いでいいわけではないですよ。外にも声は普通に聞こえますし……晴れた日は外で遊んだらどうでしょうか」そう伝えても、義姉は「言っても聞かないからしょうがないじゃん」「子なしにはわからないよね〜」と笑うだけ。注意するどころか、こちらが“心の狭い人”扱いされてしまうのです。
毎週末やってくる義姉と3兄弟に限界を感じ…
毎週のように押しかけられ、好き放題する3兄弟。私はついに「躾は親の責任です。きちんと見てください」とはっきり伝えました。すると義姉は逆ギレ。「他人にとやかく言われたくない」「子どもを産んでない人には特にね!」と、さらに攻撃的になります。そこで私は、言い方を選ぶのをやめました。
「それなら、うちに来ないほうがいいのでは? 子どもがいない家なので、子ども向けのおもてなしもできません。ご自宅か外で遊んだほうがいいと思います」
すると義姉は「冷たい」「甥っ子がかわいくないの?」と論点をすり替え、最後には「もう電車乗っちゃったー!」と、結局その日もやって来ました。“話が通じない”——その現実だけが、私の中に重く残りました。
夫が義姉に「もう来ないで」と伝えた結果…
数週間後の夕方、義姉はまた当然のように言ってきました。「明日なんだけど、子どもたちハンバーグ食べたいって」実はその前に、夫から義姉へ「もう来ないでほしい」という旨の連絡を入れていました。けれど義姉は「長文ムリ〜」「シカトだけど〜」と笑って済ませたそうです。
私は淡々と伝えました。私も夫も平日は仕事で、休めるのは週末だけだということ。毎週末を“託児と接待”に費やすのは無理だということ。そして何より、義姉は家に来るとお酒やお菓子を勝手に口にし、スマホに夢中になり、子どもたちが何をしても止めないこと。——私はそれを「放任」だと感じている、ということ。
極めつけは、買ったばかりのソファへの落書きでした。私が青ざめている横で、義姉は止めるどころか「子どもの発想って豊かだよね〜」と笑っていたのです。
「いつか汚れるでしょ」「それくらいでカリカリしてたら子育てできない」そう言い切る義姉を見て、私は心の中で決めました。言葉で伝わらないなら、“形”で伝えるしかない、と。
言葉では伝わらず…私が選んだのは
翌週、義姉から「今週もヨロシク〜。子ども3人いると遊び場に困るの〜」と連絡が来ました。私は、これまでとは違う返事を送りました。 「請求書、送りましたから♡ 来る予定なら、まずは支払いを済ませてから来てくださいね〜♪」
義姉は混乱しているようですが……。私は、壊された・汚された物の清掃代、クリーニング代、修理費、破損した食器やインテリア代——それらを積み上げた合計が約20万円になったことを伝えました。
義姉は「わざとじゃない」「子どもがやったこと」と言い訳を重ねましたが、私は引きませんでした。わざとかどうかは関係ないこと。引き出しにしまっていた祖母の形見まで壊されたこと。私が買い出しを頼まれて家を空けた間に、義姉が「ちゃんと見ておく」と言った約束が守られなかったこと。——すべて、親の責任だと告げました。
そして最後に、私は追い打ちをかけました。「お義姉さんと話しても進まないので、お義兄さんに相談します。大きな金額ですし、親として知る権利がありますから」その瞬間、義姉の態度が変わりました。——義兄は、そもそも“義姉が毎週末うちに来ていたこと自体を知らない”と言うのです。
「離婚になるかも」義姉が泣きついてきて…
その後、私は義兄にすべてを話しました。すると後日、義姉から連絡が来ました。 「お願い、請求金額どうにかならない? うちはカツカツで……このままだと離婚されるかも……」
ですが私は、すでに義兄から話を聞いていました。義姉はうちだけでなく、ママ友宅でも同じようなトラブルを繰り返し、出禁や弁償沙汰になっていること。土日が仕事で子どもたちの面倒を見られない義兄自身も反省しているものの、さまざまなことが積み重なり、離婚話に発展していること。
私は義兄から聞いた内容をそのまま伝えました。「離婚の原因は、お金じゃないそうです。お義姉さんの言動に疲れたから、だと」義姉は「離婚なら母親が有利でしょ!」と取り乱しましたが、夫も義母も、全員が義兄を支える方向だと聞き、言葉を失っていました。
最後に義姉は「家族でしょ!」と迫ってきました。私は、これまで義姉が都合よく“家族”という言葉を使ってきたことを思い出しながら、淡々と返しました。 「私はお義姉さんとは血がつながっていません。都合のいいときだけ家族と言われても困ります。二度と連絡しないでください。もちろん、わが家も出入り禁止です」
義姉夫婦が離婚。甥っ子たちに起きた“変化”
その後、義姉夫婦は離婚。親権は義兄が持つことになりました。義姉と離れて暮らすようになってから、以前は手に負えなかった甥たちが、驚くほど落ち着いたように感じます。
親戚から聞いた話では、義姉は遊び歩いているようですが……。私たち夫婦は、義兄と甥たちをできる範囲で支えながら、今度こそ無理のない距離感で関係を築いていこうと思います。
◇ ◇ ◇
「家族だから」と境界線をあいまいにされると、我慢は簡単に“当たり前”へと変わってしまいますよね。大切なのは、相手を否定することではなく、暮らしを守るための線引きをすること。言葉で伝わらない相手には、ルールと責任を“見える形”にするのも、ひとつの方法かもしれませんね。
【取材時期:2026年1月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。