病院の受診を勧める理由や解熱後24時間は登園を控える理由について、三國谷先生は「少しでも早く治るよう薬を処方してもらうため、園内での感染を広げないため」と説明するも、あいかは先生の言葉を無視し、はるとくんを連れて帰ります。
三國谷先生は苛立ちますが、それ以上に「本当に周りが見えなくなるくらい、ストレスをため込んでるようにも見えるかな……」と、あいかのことが気がかりです。
熱がぶり返した翌日、登園は控えなければいけないのに…?















「あなたみたいなご家庭がいると、うちみたいにちゃんと休んでほかの子にうつさないようにしてる家庭の努力が一気に意味がなくなるんですよね」——。
居合わせた保護者からきつく言われたあいかは、何も言葉を返すことができないのでした。
居合わせた保護者から厳しく指摘されたのも仕方のないこと。このママの言うとおり、ルールを無視する保護者の言い分が認められてしまえば、必死にルールを守っている家庭の努力が無駄になってしまいます。
どうしても仕事が休めず、さらには病児保育も予約でいっぱい。そうした状況では「どうにか今日だけでも……!」という気持ちになるのも理解できますが、はるとくんが「ただの風邪」と診断されていても、その風邪がほかの子どもにうつってしまったとしたら……? その子が絶対に軽症で済むとは言いきれませんよね。
では、どうしたらいいのか……? 症状が落ち着いた後であれば、病気の回復期にある乳児や児童を預けられる「病後児保育」が選択肢になる場合もありますが、こちらも「病児保育」と同様、利用条件や空き状況は自治体によって異なり、必ずしも利用できるわけではありません。
ただ、ほかにも子育ての支援を受けたい人・支援をしたい人が会員になり、地域で育児を助け合う「ファミリー・サポート・センター」、国や自治体の補助制度を利用できるベビーシッターなど、地域によって利用できる支援はさまざまです。こうした支援が病児を受け入れているかどうかは組織によって異なりますが、「ファミリー・サポート・センター」と同様に会員制を原則に、病児や病後児にも対応可能な「緊急サポートセンター」といった支援事業も。
すべてをひとりで抱え込むのではなく、「困ったときにはどんな選択肢があるのか」を事前に知っておくことが親自身の助けになります。そして、仕事が休めない状況で子どもが急な体調不良を起こし、焦ってしまうのは誰でも一緒。だからこそ、少しでも余裕のあるときに、自分の住んでいる自治体ではどんな支援を受けられるのか、調べてみると良さそうですね。
まえだ永吉