「野菜ジュースでOK」ではない?効果は?意味ないって本当?

「野菜ジュースは健康にいい」というイメージを持っている方も多いと思います。
たしかに野菜ジュースには、ビタミンAなど一部の栄養素の補給に役立つ製品もあります。
一方で、野菜そのものが持つ役割を全ては代替できません。
農林水産省の食育資料でも、野菜ジュースは“SV(食事バランスガイド)のカウントはできるが補助的に考える”という位置づけになっています。
野菜には、ジュースでは代用できない栄養や役割がたくさんあるのです。
野菜と野菜ジュースの大きな違い
野菜をそのまま食べると、水に溶けにくい"不溶性食物繊維"が摂取できます。
これは腸を刺激し、便のかさを増やし、整腸に役立ちます。
一方で、野菜ジュースは製法上、皮や繊維が除かれたり細かくなりやすく、繊維量は相対的に少なめになります。

もう一つ見落とされがちなのが、"噛む"という行為です。
野菜をしっかり噛むことで、満腹感や食べ過ぎ抑制につながります。
速く飲めるジュースは、咀嚼をほぼ伴わないため満腹感につながりにくく、結果的に間食が増えてしまう人も。
個人差はありますが、「ゆっくり・よく噛む」という行為が、体重管理に有利であるともいわれています。
ジュースの糖質も要注意!

「野菜ジュースは体に良い」「野菜=ヘルシー」というイメージで盲点になりやすいのが糖質量です。
野菜ジュースの多くの製品は、飲みやすさのために果汁をブレンドした「果実・野菜ミックス」カテゴリーに分類されます(JAS規格の対象)。
果汁が入れば自然な甘みが生まれますが、その正体は実は糖質。
飲み方次第では糖質の摂り過ぎになり得る、というように知っておきましょう。
糖質面で特に注意したいこと
特に注意したいのは、糖質を“噛まずに”一気にとってしまうことです。
野菜や果物を丸ごと食べると、噛むことで食べるスピードが自然とゆるみ、血糖の上がり方も比較的おだやかになりやすい傾向があります。
一方で、液体の野菜ジュースは短時間で飲めて吸収も早め。その結果、食後血糖がグッと上がりやすいことがあるんです。
血糖が急に上がると、体はそれを下げるためにインスリンを多く分泌します。
その反動で血糖が下がりすぎると、「すぐお腹がすく」「甘いものが欲しくなる」といった状態につながることも。
野菜ジュースを飲むときの注意点

上記のような状態を避けるために、野菜ジュースを飲む際は以下の3点を注意するようにしてみてください。
一気飲みはしないで
野菜ジュースに含まれる液体の糖質は、固体の糖質よりも体に入ってから吸収されるまでが早めです。
ゴクゴク一気に飲むより、少量をゆっくり飲む方がよいでしょう。
食事でも“速食い”は太りやすさと関連が示されているので、ジュースも時間をかけて味わう意識を持ちたいところです。
本数の“マイルール”を決める
毎日何本も飲む……はおすすめしません。
加糖飲料の多飲は、2型糖尿病リスク上昇との関連が指摘されています。
「1日1本まで」「水やお茶を基本に」など、暮らしに合う自分ルールを意識してみてください。
ラベルを“3点チェック”
買う前に、
①果汁・野菜汁の割合
②糖類(砂糖・シロップ等)の有無
③食物繊維量
これらをぜひ確認してみてください。
表示はJAS規格や食品表示基準に沿っているので、ここを見れば中身がわかります。
迷ったら、糖類不使用/食物繊維量が明記されたものから選ぶと安心です。
野菜ジュースは意味ない?→野菜の補助として効果的に選ぼう

野菜ジュースは、忙しい毎日の心強い味方です。
しかし、それは野菜を食べなくていい理由にはなりません。
噛むことで得られる食物繊維や満腹感は野菜ジュースでは補えません。
また、液体だからこそ気づきにくい糖質のとりすぎも要注意です。
野菜ジュースだけに頼る習慣は、健康思考のつもりが逆方向に進んでしまう場合もあることを念頭に置いておきましょう。
基本は、野菜をしっかり食べること!
そのうえで足りない日に、野菜ジュースを補助として使うようにし、うまくバランスをとっていけたらいいですね!