「ノンオイルドレッシングは安心」って本当?太る?

ノンオイルタイプやヘルシータイプのドレッシングは、一見とても健康的に感じますよね。
野菜もたっぷり食べられるし、最高!と考える方も少なくないはず。
でも実はそこに、思わぬ落とし穴があるんです。
ノンオイル=何も入っていない、ではない
「ノンオイル」は脂質が少ないことを示すだけで、味付けに糖類や食塩、酸味料・調味料(アミノ酸等)などを使うことは一般的です。
ノンオイルのものを使っても、物足りなさを感じることは少ないでしょう。
それは油のコクがない分、糖類や食塩、旨味成分などを使って味のバランスを取っているからです。
JAS規格でも、ドレッシングは食酢・食塩・砂糖類・香辛料・調味料等を組み合わせて作る調味料と定義されています。
そのため、ノンオイルタイプは油が少ない(または使っていない)ぶん、エネルギーは相対的に低めの設計になりやすい一方、エネルギーや「食塩相当量」はゼロではありません。
製品によっては脂質が少ない代わりに「食塩相当量」や糖質が相対的に高いものもあります。
一概に「ノンオイル=薄味」ではないので、ラベルの値で判断しましょう。
カロリーも「ゼロ」ではない

もう一つの落とし穴がカロリー。ノンオイルでも、砂糖や果糖ぶどう糖液糖が多く使われていれば、しっかりエネルギーはあります。
また、食品100g(飲料100mL)当たり5kcal未満であれば「カロリーゼロ」「ノンカロリー」という表示が可能なので、完全なゼロというわけではない場合も。
さらに、脂質は1gあたり約9kcalとエネルギー密度が高い栄養素。脂質が主である油が少ないほどカロリーは下がりやすい一方、糖や塩で味を整えられていれば、使い過ぎるとエネルギーや塩分は積み上がります。
結果として高カロリー&高塩分というパターンに陥ってしまうことが、実はとても多いのです。
そう考えると、ちゃんと知っていないとちょっとこわい気もしますよね。
ノンオイルドレッシングを“安心して使う”ためのポイント

誤解してほしくないのは、ノンオイルドレッシング自体が悪いわけではないということです。
「表示」ではなく「使い方」と「ラベルチェック」が大事なのです。
そこで、かけすぎにならないためのポイントをまとめてみました!
【ポイント①】「かけ放題」をやめる
ノンオイルドレッシングは、油が少ない分、どうしても量が増えがちです。
まずは「この量まで」と使う量を先に決めてからかけること。
少量でも全体に回るよう、最初に軽く和えるだけで、余分な塩分と糖分を抑えられますよ。
【ポイント②】追いがけせず味は途中で確認
味が薄いと感じて、つい足してしまう“追いがけ”。
これが塩分・糖分を一気に増やす原因です。
最初に混ぜた後で一口食べてから。薄いと感じても少し控えめで止めると、食塩相当量とエネルギーの積み上げを抑えられます。
少し物足りないくらいで止めるのが、ちょうどいいバランスなのです。
【ポイント③】原材料表示を一度見てみる
原材料を細かく気にしてこれはダメ、あれもダメと神経質になる必要はありません。
しかし一度、裏面の原材料表示を見てみましょう。
原材料はその中に含まれている量が多い順で記載されているので、「砂糖」「果糖ぶどう糖液糖」「食塩」がどのあたりに書かれているかを見るだけで、そのドレッシングの特徴がなんとなくわかるようになりますよ。
栄養成分表示でエネルギーと食塩相当量を確認するようにしましょう。
【ポイント④】野菜の水気はしっかり切る
野菜の水気が多いと、味がぼやけたり薄まってしまい、もう少しかけようとなりがちです。
水気を切るだけで、少ない量でも味がはっきり感じられるようになりますよ。
【ポイント⑤】毎回ノンオイルにこだわらない
「サラダ=必ずノンオイル」にこだわらなくても大丈夫です。
少量の油を使ったドレッシングの方が、結果的には使う量が少なく済むこともあります。
大切なのは、油をゼロにすることではなく、トータルでとりすぎないことです。
どちらを選ぶにせよ、合計のエネルギーと食塩相当量でコントロールする意識を。
参考までに、食塩摂取の1日目標量は成人男性7.5g未満、女性6.5g未満(高血圧やCKDの重症化予防では6g未満)です。
1食のドレッシングでこの何割かを占めないか、ラベルで見積もりましょう。
ノンオイルドレッシングは太る?カギは"表示"ではなく"使い方"

「ノンオイル」という言葉は、安心感を与えてくれます。しかし本当に大切なのは、何が入っていて、どれくらい使っているか。
サラダだから、ノンオイルだからと安心していると、知らないうちに塩分と糖分を積み上げているかもしれませんよ。
ぜひこの記事を参考に、ドレッシングの使い方を見直してみてくださいね!