嫁ぎ先は、都会から離れた土地
「どうしても結婚してほしい。必ず大切にするから」と何度も求婚され、妹は交際期間の短いまま結婚を決めました。いわゆるスピード婚です。
嫁ぎ先は、都心からかなり離れた自然の多い地域でした。体があまり強くない妹は、以前、仕事中に体調を崩して入院したこともあります。慣れない環境で無理をしていないだろうかと、私はずっと気がかりでした。
妹が引っ越してしばらくたったころ、様子を知りたくて電話をすると、出たのは義母でした。妹は携帯電話を家に置いたまま外出しているとのこと。「とても楽しそうに家事をしてくれているわよ」と義母から話を聞いて、私はひとまず安心したのですが……。
連絡が途絶えた妹と、拭えない違和感
それから1カ月。妹からは一度も連絡がありませんでした。不安になり、再び電話をかけると、また義母が出ました。「今は外出しているから」と言われ、私は強い違和感を覚えます。どうしても妹と直接話したいと伝えると、「今夜には必ず連絡するように言っておくわ」との返事。その言葉を信じ、夜になって私は妹にメッセージを送りました。
「何か困っていることはない?」
しばらくして返ってきたのは、こんな文章でした。
「たいへんだけど楽しいし
すごく良くしてもらってる」
「けしきもいい所だし
てんきも穏やかで最高なの」
それを読んで、私は一度「そうならよかった」と返しました。けれど、どこか引っかかるものがあり、もう一度画面を見つめ直しました。すると、文章を縦に読んだとき、そこに浮かび上がった言葉は――「たすけて」。その日のうちに、私は家族に事情を説明し、夜遅くに妹を迎えに行きました。翌日、妹の携帯電話から自宅に電話がかかってきました。出たのは義母です。
「うちの嫁がいなくなったんだけど! あなた、何か知らない?」
私は落ち着いて、「昨日、妹を迎えに行きました。今は私たち家族と一緒にいます」という事実だけを伝えました。妹から話を聞くと、義母が携帯電話の使用を細かく把握しており、連絡も自由にできない状況だったそうです。家事だけでなく、畑の手伝いや雑用まで任され、心身ともに限界だったと打ち明けてくれました。夫は実母に何も言えず、妹を気づかうこともなかったとのことでした。
私たちは両親と話し合い、妹を無理に元の家へ戻す必要はないと判断しました。
家族が守った、当たり前の居場所
後日、妹の夫と義母が家に来ましたが、父が静かに、しかしはっきりと伝えました。
「娘を不幸にするために嫁に出したわけではない。これ以上、娘に関わらないでほしい」
それ以上の言い合いになることはなく、2人は帰っていきました。
その後、妹は離婚を選び、実家での生活に戻りました。今は少しずつ笑顔を取り戻し、また以前のように姉妹で穏やかな時間を過ごしています。
焦らず、無理をさせず、妹の心の傷が癒えるのを、家族皆で見守っていきたいと思います。
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何げないメッセージに違和感を覚え、行動に移した姉の冷静な判断が、妹を救う結果につながりました。安心できる場所に戻り、再び家族と過ごせる日常を取り戻せたことは、何よりの救いですね。困ったときに「助けて」と言える関係の大切さを、改めて感じさせられるエピソードでしたね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※AI生成画像を使用しています
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