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妻の入院中、夫「退院するまで連絡するな!」→会社「ご主人は看病休暇中ですよ?」夫の嘘がめくれた瞬間

待望の第一子を妊娠し、喜びを感じていたのも束の間、私を襲ったのは想像以上に重い「つわり」でした。

においだけで吐き気がこみ上げ、体を起こしているのもやっとの状態……。しかし、夫はそんな私を気遣うどころか「弁当が冷凍食品ばかりだ」「家事が手抜きだ」と責め立てるようになったのです。

「俺の会社の女性社員は、妊娠してもバリバリ働いてるぞ?」「専業主婦のくせに、甘えすぎじゃないか?」

夫はことあるごとに「他の妊婦」と私を比較し、「妊娠は病気じゃない」という言葉を都合よく振りかざしてきました。個人差があることを何度説明しても、聞く耳を持ちません。

夫の態度は日に日に悪化していきました。「体調管理もできないなら、母親になる資格なんてない」そんな暴論を吐き捨て、あろうことか夫は、寝込んでいる私に「明日は庭の草むしりをしておけ」と命じて仕事へ行ってしまったのです。

緊急搬送された私に届いた「非情なメッセージ」

翌日、私は激しい腹痛とめまいに襲われ、動けなくなってしまいました。どうにか救急車を呼び病院へ……。そのまま切迫流産の恐れがあるとして緊急入院することになりました。

 

私は病院のベッドで、夫に何度も電話をかけました。入院の手続きや着替えのことはもちろん、何より不安が大きく、夫の声を聞きたかったのです。

 

しかし、何度かけても夫は出ません。LINEを送っても既読すらつきませんでした。『入院することになったの。緊急だから電話に出て』と送っても無視……。

 

数時間後、ようやく夫から返ってきたのは、耳を疑うようなメッセージでした。『仕事中にしつこい。どうせ大げさに言ってるんだろ?』 『俺も忙しいんだ。退院するまで連絡してくるな』

 

夫の裏切り

「仕事中」と言われては、これ以上連絡できません。しかし、入院には保証人のサインや書類が必要で、どうしても夫と連絡を取る必要がありました。

 

私は迷った末、夫の会社の代表電話にかけることにしました。夫の会社は家族経営の小さな会社で、事務をしている社長の奥様とも面識があります。あの奥様なら相談できると思って、一か八か電話をかけたのです。

 

電話口に出た社長の奥様は、私が入院したことを知っていました。夫が話しておいてくれたのかと思ってホッとしたのも束の間、「つきっきりで看病できるように、特別休暇にしておいた」と言うのです。

 

そんな話は聞いていません。しかし今日から5日間、たしかに夫は休暇をとっているとのことでした。

暴かれた嘘

事態が飲み込めず、私はありのままを話しました。夫は病院にいないこと、一度も顔を出しておらず必要な着替えすら持ってきてもらっていないこと、そして仕事だから退院するまで連絡するなと言われたこと——。

 

奥様の声色は、厳しいものへと一変しました。特別休暇は家族のサポートをするために会社が定めた、夫の会社ならではの制度だそうです。かつて社長夫婦が子育て中に苦労した経験から、作られたと聞きました。

 

「……不正取得ということね。大変な時にお電話ありがとう。くれぐれもお大事になさってください」 奥様は最後に「ご主人の件は、会社として責任を持って対応いたします」と毅然と言い、電話を切りました。

 

家族のための大切な休暇を、嘘をついて私を放置するために使っていた夫。私は怒りを通り越し、ただただ呆れ果てて言葉も出ませんでした。

 

夫の末路

その後、夫は会社から呼び出しを受けたよう。私の証言や入院中の記録から、「看病」の実態がないことは明白でした。

 

夫は、妻の入院をダシにして会社を休み、マッチングアプリで出会った女の子と会っていたようです。

 

さらに「虚偽の申告による休暇取得」に加え、日頃から部下の体調不良を否定するようなモラハラ発言があったことも社内調査で明るみに出ました。夫は厳重な懲戒処分を受け、誰もやりたがらない閑職へ異動させられたのでした。

 

夫は「お前が会社に電話なんてするから!」と逆ギレしてきましたが、私は冷静に告げました。「あなたが嘘をつかずに、誠実に私と向き合ってくれていれば、こんなことにはならなかったよ」

 

自分の保身しか考えない夫と一緒に、子どもを育てることはできません。私は迷わず離婚の準備を進めることにしたのでした。

 

◇ ◇ ◇

 

妊娠中は心身ともに不安定になりがちだからこそ、パートナーの理解と協力は何よりも心の支えになります。それにもかかわらず、一番身近な夫から否定され、さらにその状況を利用して嘘をつかれていたとなれば、信頼関係が崩れるのは当然のことです。

 

つわりの症状や重さは個人差が非常に大きく、他人と比較できるものではありません。「他の人は大丈夫だった」という言葉は、苦しむ妻を追い詰める刃にしかならないのです。

 

まずは目の前の妻の辛さをありのまま受け止め、気兼ねなく休める環境を整えること、言葉ではなく行動で示す思いやりこそが、これから始まる子育ての強固な土台となるはずです。

 

 

【取材時期:2025年12月】
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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