こんにちは。助産師・おむつなし育児アドバイザーの榎本です。夏にトイレトレーニングをはじめようという方も多いのではないでしょうか?
今回は1歳半〜2歳ぐらいのお子さんを対象として、夏に始めるメリットや進め方のポイントについてお話していきます。
子どもにとってのメリットは?
夏は汗をかきやすいので、おしっこの量が減ります。それに伴い、回数も寒い冬に比べて少なくなります。おしっこに行きたい感じがわかっても、遊びなどを中断して、トイレやおまるに向かうのを嫌がるお子さんもいます。回数が減ることは、お子さんにとっては嬉しいですね。
洋服も薄着なので、脱ぎ着に時間をとられません。薄着やパンツ1枚でいると、おしっこが体外に出る感覚がつかみやすくなります。また、おむつの蒸れによる不快を感じやすいため、おむつを外して、おむつの外に排泄する解放感や気持ちよさを感じやすくなります。
親(大人)にとってのメリットは?
ずばり、夏は洗濯物がすぐ乾くことです。
おしっこでぬれたパンツやズボンなどの洋服、床にひいているマット、お布団など洗ってもすぐに乾きます。トイレトレーニングを始めたころに大量に出る洗濯物へのストレスが減ります。
冬はトイレも寒いし、おしりが冷たくて自然とトイレに行きたくないなという心理状態がおこるといわれています。そのため、夏はトイレやおまるに誘いやすくなります。おしっこの回数が少ないことで、連れて行く回数も減ります。冬は冷えで尿意を感じやすく、水分摂取量と関係なく頻尿になる傾向があります。
また、水分摂取してすぐにおしっこが出るお子さんもいて、夏の間は水分補給の機会も多くタイミングもつかみやすいです。おうちであれば、パンツ1枚でも過ごせるので、自分で脱ぎやすく、突然のおしっこ! にも対応しやすくなります。
トイレトレーニングに便利な服装やグッズ
夏のトイレトレーニングは、できるだけ薄着ですることがポイントです。
まずは、おむつを外してみましょう。
特に2歳を過ぎている場合は、排泄の身体機能はかなり整ってきているので、思い切って外してしまいましょう。初めておむつを外したときは、排泄感覚ができていないので、頻尿状態になっていることが多いのですが、約1〜2カ月程度の時間が経つと排尿間隔もあいて落ち着いてきます。
1日が大変でしたら、30分〜数時間でもいいと思います。パンツ1枚で、スカートや長めのシャツなどにするとすぐにおしっこができます。床にもらしたときのために、雑巾(布おむつを雑巾がわりにしても可)を用意しておきましょう。重曹水を床やマットにスプレーして臭い消しをするのも良いかもしれません。
詳しいトイレトレーニングの進め方は、以前お伝えした記事「トイトレがラクになる!トイレやおまるでするための3つのステップ」も参考にしてみてくださいね。
夏のトイレトレーニングの最大のポイントは、夏に始めやすいというだけで、「夏の間におむつを外そう!」とは思わないことです。進み方は個人差も大きく、一度トイレでできるようになっても寒くなっておしっこの回数が増えると、またできなくなってくることもあります。親子で楽しくマイペースのトイレトレーニングをしてみてくださいね。