勉強を強要されない環境で、祖父母の愛情をたっぷりと受けた悠斗くん。生気を失っていた表情には、次第に子どもらしい笑顔が戻り始めます。
一方、ふたりの里帰りに激怒したパパは、連れ戻すために美和さんの実家へ乗り込みました。義両親を前に自信たっぷりの教育論を展開するパパでしたが、義父が超有名難関大学の出身だと知った途端、その態度は一変。
「凡人が社会を生き抜くには学歴や偏差値が必要だ」という持論を持つパパですが、それに対して美和さんの父は、夢中になることの大切さを説きます。
自分とは異なる意見に戸惑うパパですが、自分よりも高い学歴を持つ義父には何も言えず、ひとり帰路に着いたのでした。
偏差値で変わる態度












美和さんの実家から帰宅したパパは、義父の言葉を忘れようと仕事に没頭していました。目指すは、高学歴な上司たちを追い抜き、出世して「格上」になること。重要なプレゼンを控え、準備には一切の妥協を許しません。
その仕事ぶりには、パパの信念である「学歴至上主義」が色濃く反映されていました。高学歴の部下には重要な役割を任せ、そうではない部下には簡単な雑務のみを押し付けます。さらに、学歴の低い部下の声に耳を貸すことはありませんでした。
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学歴を物差しとして、仕事でも人間関係を「格上か格下か」で切り分けてしまうパパ。しかし、多様な価値観が交差する仕事や子育てにおいて、自分とは違う視点を受け入れる柔軟さは欠かせません。
肩書きに縛られず、相手の言葉に真摯に耳を傾けること。そのフラットで誠実な姿勢こそが、いつか壁にぶつかったとき、自分自身を助けてくれる力になるのではないでしょうか。
はたけ
