東京衛生病院小児科の保田典子です。私生活では7歳・5歳・3歳の子育て中 !今年は今のところあまり猛暑の日はないですが(どちらかというと涼しい)、近年の夏は殺人的な猛暑が続いていますよね。こんなとき、家の中の環境ってどうすればいいのでしょうか? 特に寝るときの環境調整方法を解説したいと思います。
一番大事なのは、「ぐっすり眠れる」こと!
どの季節の睡眠環境調整でも言えることですが、一番大事なのは「ぐっすり眠れる環境にすること」です。
生後1~2カ月までの赤ちゃんはまだ小さいので、低体温に気をつけたほうがいいですが、体重5~6kgを超えて体格がしっかりしてきた赤ちゃんや子どもは、大人よりも暑がりと考えたほうがいいでしょう。
なので、大人が「ちょっと暑いな」と感じる気温は、子どもにとって「とっても暑い、眠れない」と感じることもあるかもしれません。
暑さの感じ方は人それぞれなので、何度がいい、湿度はこのくらいがいい、というはっきりとした基準はありません。
・前よりも寝返りが多くなった
・汗だくになっている
などあったら、「少し暑いのかもな」と考えてみてください。
エアコンの欠点は…?
エアコンの欠点は「冷えすぎちゃうこと」です。
夏場のエアコンをどう使うかは
エアコンによる冷え
VS
暑くて寝苦しさによる睡眠不足
のバランスをどう取るか、になります。
赤ちゃんの手足は小さいので、外気温の影響をすごく受けやすくなります。「ちょっと冷たい」くらいが良い気温です。触って「冷たい!!」となるくらいだと、冷えすぎかもしれません。
これも適温が人によって違うので、おうちによって試しながら最適な温度を模索していきましょう。
わが家の設定は…?
ちなみに、わが家の就寝時のエアコン設定はというと、
寝るときエアコンON
↓
タイマーで数時間後オフ(その日により稼働時間を変えています)
にしています。(7月15日現在)
去年は、
6月までは夜中に起きたときに窓とドア開けていて、7月以降は一晩エアコンONで対応していました。設定は「自動」モードプラス2度設定。(温度が出ないエアコンです)
直接冷気が当たらないように、エアコンにつける風よけを使用しています。(この角度調節も難しいですよね!)
あと、電気代がもったいないのですが、お部屋がヒエヒエになりにくくなるので、ドアを開けたままエアコンをつけています。
長男は暑がりで、下の子が寝ていても明け方に暑い暑いと言ったりしています。やはり、感じ方は兄弟でも違います。
冷えに気をつけつつ、真夏はエアコンを使って
冬の外遊びでも言えることですが、エアコンつけっぱなし、寒いところで外遊びだけでは風邪にはなりません。体が「冷え」たときに、免疫力が落ちて風邪になります。
最近の猛暑の状態からすると、真夏はエアコン使用で寝たほうが良いとされています。そうでないと「家の中でも熱中症」になりかねません。
使い始めのときは夜中にちょっと環境をチェックしつつ、快適な夜を過ごせるよう調節してあげてください。
子どもに対するエアコンの考え方は、大人でも妊婦さんでも一緒です。
「快適に眠れて、冷えにならないわが家のエアコン設定」を見つけてみてくださいね。