夫は好き嫌いも激しく、何よりわがままな性格。一言の相談もなく勝手に車を購入したり、自分が思った通りにならないと拗ねてしまったり……。そんな夫がある日、とてもうれしそうに帰ってきました。
義実家に引っ越し!?
家に着くなり、「おい、2人とも聞いてくれ! 転勤決まった! しかも俺の実家のすぐ近く! 来月引っ越すぞ。お前ら、おばあちゃん家で暮らせるぞ! よかったなぁ!」とうれしそうに言ってきたのです。私と娘は突然の報告に驚いて、あぜんとしてしまいました。
私は結婚当初から義母にきつく当たられており、義実家での同居など到底受け入れられるものではありませんでした。「急にそんなこと言われても困る!」と言っても、夫は「俺の母さんなんだから、大切にしようって思わないわけ?」と言うばかり。夫は義母の味方ばかりをして、私や娘の気持ちなんて、ちっとも考えていないようでした。
娘も「私は絶対にイヤ! 転校したくない! それにおばあちゃん、ママに意地悪ばっかりするから一緒に住むなんて絶対やだ!」と嫌がっていましたが、「うるさい!ワガママ言うな!」と聞く耳を持ちませんでした。
勝手に転勤願いを出していたなんて
話を聞いてみると、義母と夫が結託し、私や娘には相談することなく、勝手に転勤願いを出していたとのこと。夫は、実家に住むことで家賃が浮くと喜んでいます。
私と娘は「そんなに行きたいなら、ひとりで行けば?」と単身赴任を提案すると、夫は激怒。
「そんなのダメに決まってるだろ! 仕事を辞める手続きと、転校の手続きを進めておけ!」と言い残して部屋にこもってしまいました。
夫がその手段をとるなら…
夫が引っ越しの準備をしている中、私たちが何もせず今までどおり生活をしていると、夫は「来月までで、このマンションの解約手続きを済ませたから」と暴走し始めました。
夫のあまりに勝手な行動には驚きましたが、同時に「もうこの人とはやっていけない」と覚悟が決まった私。仕方なく引っ越しの準備を始めることにしました。
そして引っ越し当日、私と娘は夫を無視して、自分たちの荷物だけを私の車に載せました。驚く夫に「あなたがマンションを解約したって言うから、私たちは別のアパートを契約したの」と打ち明けました。
どうしても義実家に行きたくなかった私たちは、夫に内緒で近所のアパートを借りていたのです。そして私は、記入済みの離婚届を夫に突きつけました。
自分勝手な夫の末路
夫と義母は急な離婚要求に激昂し、話し合いは難航しました。しかし、家族に無断で住居を解約し、無理やり同居を強いた夫の身勝手さは到底認められるものではなく、私の意思が揺らぐことはありませんでした。弁護士を介した粘り強い交渉の末、娘の親権は私が持ち、夫には養育費を支払ってもらうことでようやく決着がついたのです。
その後、義実家に暮らすことになった夫は、家事をまったくせず浪費癖のある義母の面倒をひとりで見ることになり、大変な日々を送ることになったのだとか。
私は娘と2人暮らしをスタートさせました。もともと夫は家事も育児も何もせず、文句だけを言う人だったので、2人暮らしになったことでストレスもなくなり、今までよりも快適な毎日を過ごせています。
家族にとって大切な決断を、独断で進められてしまうと、それまで築いてきた信頼関係は一瞬で崩れ去ってしまいます。家族というチームである以上、何事も対等に相談し合える関係を築くことが、何より大切だと改めて実感しました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。