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「1時間おきに体が熱くなる」内科医に勧められ婦人科へ。40代の不眠とつらい不調を和らげた私の選択

私が40代に差しかかったころ、それまでとは違う疲れやすさやイライラなど、体の異変を感じるように……。それは、まだまだ若いつもりでいた私に忍び寄ってきた更年期の始まりでした。55歳の私の40代を振り返って、プレ更年期の症状から、ホットフラッシュなどの更年期障害の治療のためにホルモン補充療法を選択した体験と、その経験から得た「気付き」を紹介したいと思います。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師駒形依子 先生
産婦人科 | こまがた医院院長

東京女子医科大学医学部卒業。米沢市立病院入職後、再び東京女子医科大学に戻り、専門医を取得。同大学産婦人科に入局し産婦人科医として働きつつ、性科学を学び、また東京女子医科大学東洋医学研究所で東洋医学を学ぶ。2019年1月に地元山形県米沢市にて、こまがた医院を開業。著書に『子宮内膜症は自分で治せる(マキノ出版)』『膣の女子力~女医が教える「人には聞けない不調」の治し方(KADOKAWA)』。
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40代からの不調はプレ更年期だった!?

40代に入ったころから肩こりがひどくなって、妙に疲れやすくなり、夫のささいな言動にイライラしたり、寝付きが悪くなることが多くなりました。最初はかかりつけの内科の女医に相談して、漢方薬と、眠れないときに頓服で服用するように睡眠導入剤を出してもらいました。処方された漢方薬は「加味逍遙散(かみしょうようさん)」で、一般的に更年期の肩こり・疲れやすさ・イライラなどに効果があるとされているお薬でした。

 

そのときはまだ40歳になったばかりで、女医から「更年期」という言葉は出なかったので、私はそれが更年期の症状だとは思ってもいませんでしたが、今思えば、あれがプレ更年期といわれるもので、適切な漢方薬を出してくださったのだなぁと思います。ただ私は、この漢方薬で症状がスッキリとはせず、寝込むほどではないものの、不調を抱えながらも何とかやり過ごしていました。

 

46歳で本格的に更年期障害を発症

相変わらす疲れやすく、肩こり以外に腰痛や関節痛にも悩まされるようになっていた私ですが、46歳になって生理不順が続くようになり、ある日突然、体がカーッと熱くなるのを感じるようになりました。私はハッと気付きました。母が中年以降にずっと暑い暑いといって、しょっちゅう汗だくになっていたことを……。

 

私はそれがホットフラッシュだとすぐに悟りました。母がそうだったことで、なんとなく頭の片隅にはあったものの、「やっぱり私にも来てしまうのか……」とがくぜんとしたことを覚えています。

 

そのときはまだ更年期と更年期障害についてよく知りませんでしたが、日本人女性の平均閉経年齢は約50歳で、この閉経前後5年間(45歳から55歳の期間)を一般的に更年期と呼ぶことや、「ほてり」「発汗」「不眠」などのいわゆる更年期症状で日常生活に支障を来す病態を更年期障害と呼ぶことも、その後いろいろと更年期について調べた中で知ったのでした。

 

 

婦人科でホルモン補充療法を開始

それから数年、ホットフラッシュはほぼ1時間ごとに1回の頻繁さ夜中でも2時間ごとに1回は体の熱さで目が覚めるという、地味にストレスフルな状態で、さらに動悸や息苦しさもひどくなって、日常生活にも支障を来すようになっていました。そんな私に内科の女医は、「もう婦人科に行ったほうが良いかもしれません」と婦人科を紹介してくれました。

 

紹介された婦人科の先生は、70代に差しかかろうかという年配の先生で、あまり話を聞いてくれるタイプではありませんでしたが、女性ホルモンの値を検査し、更年期障害であることを確認してくれました。

 

私のようなホットフラッシュ・動悸・息苦しさは女性ホルモンの低下による自律神経の乱れだそうで、ホルモン補充療法(HRT)によって女性ホルモンを補うことで症状が緩和されると先生は話してくれました。

 

ホルモン剤と聞いて私は「HRTは乳がんのリスクがある」というネットの情報や、同じように更年期障害に悩まされていた私の姉が「ホルモン剤は怖い」と薬を使うことを嫌って更年期を気力で乗り切ったこと、また私の友人の1人が「ホルモン剤を使用して副作用がつらかった」と話していたことを思い出しました。

 

ホルモン剤は怖くない!?

私は薬にはあまり抵抗感はありませんでしたが、前述したような周りの人の言葉の影響で、乳がんのリスクや副作用の不安が少しはあったのでネットで調べてみたところ、「これまではHRTで乳がんのリスクが懸念されてきたが、そのリスクは生活習慣や肥満、アルコールの摂取と変わらない」といった専門家の見解を記したサイトも数々あり、最終的には「HRTは5年以上の長期間でなければそんなに怖がらなくても大丈夫」という婦人科の先生の言葉を信じて、ホルモン補充療法を始める決意をしました。

 

そしてホルモン剤の服用を始めてからは、毎月の生理を順調にコントロールできるようになり、つらい症状がかなり和らぎました。ホルモン剤の服用に伴う不正出血や胸が張るなどの副作用は幸い私にはなく、それから5年間ほどホルモン剤を服用して、ホットフラッシュが和らいできたところで服用をやめました

 

ホルモン剤をやめて3年ほどたった現在では、年齢から来ているであろう多少の不調を感じながらも、無理せず楽しく暮らすように心がけ、十分な睡眠と適度な運動といった生活の基本を大切にして、これまでこき使ってきた自分の体をいたわりながら更年期の終盤を過ごしています。

 

まとめ

周囲を見渡せば、更年期をまったく感じずに過ごす人、気力で乗り切る人、そして私のように医療の力を借りて不調と付き合う人など、その形は本当にさまざまです。

 

この15年を振り返り、私が得た一番の「気付き」は、「つらさを我慢することが正解ではない」ということでした。病院へ行き、適切な治療を選択したことで、私は自分自身の体をいたわる大切さを知りました。更年期は単なる不調の時期ではなく、これまで頑張ってきた自分に「もっとやさしくしていいんだよ」と教えてくれるステップだったのだと感じています。やがて訪れる老年期も、無理せず自分を慈しみながら、新しい出会いや経験を楽しみに歩んでいきたいです。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

※AI生成画像を使用しています

 

著者:尾崎 さおり/50代女性。年下外国人夫と結婚して21年。40代からは体の不調に振り回されながら猫3匹の下僕として生活を送る。念願のライター業に一歩を踏み出すも、高齢の両親のお世話も加わり、どうなる私の人生後半戦。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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