始まりは、結婚のあいさつで初めて義実家を訪れたときでした。初対面の私に対し、義父は「今どき高卒なんて信じられん」と鼻で笑い、義母は「もしかしてうちの息子のお金が目当て? 怖いわねぇ〜」と、学歴だけで私を底辺扱いしてきました。
夫のいない隙を狙った義母のアポなし訪問
言い返したい気持ちは山々でしたが、夫から「今後のために、今は何も言わないでくれ」と懇願されました。「結婚したら極力関わらせないから」という彼の言葉を信じ、私は入籍を決めたのです。
しかし、入籍からわずか2カ月後。事前連絡もなく、義母が突然家へ押しかけてきました。慌ててインターホンに対応すると、「へぇ、本当に立派なマンションだこと」と、わが物顔で中へ入ってきました。
私は在宅で仕事をしていたため、仕事中であることを伝えて帰ってもらおうとしましたが、義母は聞く耳を持ちません。
「いいわね。優秀な息子と結婚できたおかげで、こんな立派なタワマンで一日中ゴロゴロできて。家で暇そうにしているなら、お茶くらい出しなさいよ」と、私の状況を勝手に決めつけて居座り続けました。
妻を守るどころか、保身に走る夫
それからも義母の襲撃は続き、顔を合わせるたびに嫌みを連発される日々。我慢の限界に達した私は夫に相談しました。
「母さんは昔からあんな感じで、人に対して厳しいんだ。悪気はないと思うよ」と謝ってはくれましたが、「でも、親を傷つけたくないから、君からは何も言い返さないでほしい」と、結局は私に我慢を強いるばかりでした。
そして数日後の週末、ついに義両親がそろってアポなしで押しかけてきたのです。
妻に内緒で進んでいた同居の計画
義両親は私を見るなり、「またどうせゴロゴロしていたんでしょ」「高級マンションに住めるのは息子のおかげ。あんたは住まわせてもらっている身分だってことを忘れないことね」と暴言の嵐。横にいる夫は、私を助けるどころか、義両親の顔色をうかがって愛想笑いを浮かべています。
すると義父が、信じられないことを言い出したのです。
「今日来たのは、大事な話があるからだ。俺たちもタワマン暮らしに憧れていてな。来月からここで同居することに決めたぞ」
驚いて夫を見ると、彼はバツが悪そうに目を逸らしました。どうやら以前から相談を受けていたようですが、私が嫌がることがわかっていたため、あえて黙っていたのでしょう。
事後報告で無理やり納得させようとする卑怯なやり方に、激しい怒りがこみ上げました。私の許可なく勝手に話を進めるなんて、到底許せることではありません。
タワマンの真実を告げた瞬間…
義両親の図々しさと、夫の裏切りに完全に冷めた私は、静かに告げました。
「わかりました。それなら今すぐ離婚します」
義両親は「嫁がいないほうが部屋が広く使える」と大喜び。夫は「待ってくれ!」と慌てていますが、私は止まりません。
「お義父さん、勘違いされているようですが……この家は、私が独身時代に貯めた資産で、結婚前に一括購入した私名義の物件です。夫は1円も出していませんよ」
義両親は鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしています。
「な、何を言っている。息子は大企業勤めのエリートで……」
「それも嘘です。実際は定職にも就かず、私の稼ぎを頼りにしているフリーターです。私のほうが数倍稼いでいます」
非常識な一家の末路
事実を知った義両親は、それまでの横柄な態度を一変させました。
「大切にするべきは、息子よりもあなただったのね。今まで本当にごめんなさい! これからは実の娘だと思って……」と、手のひらを返して丁寧に謝罪をしてきましたが、もう遅すぎます。
「今さら謝っても遅いです。この家は私のものなので、同居どころか、もうあなたたちをこの家に入れるつもりもありません。今すぐ帰ってください!」
呆然とする義両親を家から出し、夫ともその後じっくり話し合いました。見栄を張るために私を犠牲にし、黙って同居を進めた彼への信頼はゼロ。結局、彼は自分の非を認め、離婚に合意して荷物をまとめて出て行きました。
その後、正式に離婚が成立。突然の来訪に怯えることもなくなり、私は自分の手で手に入れたこの家で、ようやく穏やかな日常を取り戻しています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。