記事サムネイル画像

【"主食抜き"は実はダイエットに逆効果】の真偽は?管理栄養士がズバッと指摘「そうだったんだ!」

みなさんこんにちは!管理栄養士でライターのmihoです。

「炭水化物を抜けば痩せる」と聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?

なんとなくヘルシーな気がしたり、テレビで細身の芸能人が「もう何年もお米を食べていない」という発言をしたりで、ダイエットに効果がありそうなイメージはありますよね。

しかし、管理栄養士の立場では、主食を「完全に抜く」よりも、量・質・タイミングを整えて続けやすくするダイエット方法をおすすめしています。

そこで今回は、「主食は食べず、おかずだけ」になりがちな“炭水化物抜き”について、メリット・デメリットを整理しつつ、続けやすい整え方をお伝えします。

 

そもそも炭水化物とは?【炭水化物抜きダイエットをする前に】

“炭水化物抜き”について

 

「炭水化物」という言葉はよく聞くけれど、説明してと言われると意外と難しい…という方も多いかもしれません。

 

炭水化物は、たんぱく質・脂質と並ぶ“エネルギー産生栄養素”のひとつ。
そして炭水化物は、大きく分けると 「糖質」と「食物繊維」 からできています。

 

糖質は体の中でブドウ糖として利用され、日常生活のエネルギーになります。
食物繊維は消化・吸収されにくい成分で、食後の血糖値の上がり方をゆるやかにし、便秘の予防をはじめとする整腸効果などに関わります。

 

つまり炭水化物は「太る原因」のように扱われがちですが、実際は体を動かすエネルギー源になるだけでなく、食物繊維として体のコンディション調整にも役立つ"幅の広い栄養素"なんです。

 

"主食抜き"は実はダイエットとの相性が悪い?

たしかに、主食(ごはん・パン・麺など)を減らすと、食事全体のエネルギー量が下がりやすく、短期的に体重が落ちることはあります。

 

一方で、例えば日本医科大学の資料によると、「短期は差が出ても、長い目で見ると差が小さくなる研究がある」「続けにくさが課題になりやすい」と解説されています。

 

特に多いのが「主食は食べず、おかずだけ」の食生活。
一見ヘルシーそうですが、実はデメリットも少なくありません。
もちろん、やり方や体質によっては合う人もいますが、「主食ゼロ」が続かず崩れてしまうケースも少なくないのです。

 

特に、糖尿病、腎臓病、妊娠中・授乳中、服薬中の方は、自己判断の大幅な制限は避け、主治医・管理栄養士に相談してください。

 

おかずだけ主食抜き(炭水化物抜きダイエット)のデメリット

“炭水化物抜き”について

 

「主食は食べず、おかずだけ」にすると、確かに糖質は減ります。
でも、その分だけ起こりやすい“落とし穴”もあります。

 

①集中力・体力が落ちやすくなりがち

脳のエネルギーは主にブドウ糖から得られます。 そのため、主食を極端に減らしてエネルギーが不足してくると、次第に「頭が回らない」「だるい」「集中しにくい」と感じる人もいます(感じ方には個人差があります)。

 

「仕事や家事が回らない……」となると、続けるのが一気にしんどくなりますよね。

 

②反動で“甘いもの・間食”に手が伸びやすくなることも

主食を抜くと、食事全体のエネルギーが不足しやすくなります。
すると「手っ取り早く満たしたい」という気持ちが強くなり、甘いものや間食につい手が出る方もいます。

 

ここは「必ずそうなる」とは言い切れませんが、睡眠不足やストレスが重なると、より起こりやすくなるので注意ポイントです。

 

③便秘になりやすい

主食は、実は食物繊維を取る“入口”にもなっています。
雑穀、玄米、大麦(もち麦)などを選んでいる方は、特にそうです。

 

主食を抜くと食物繊維の摂取が減りやすく、便秘になるなど排便習慣に影響することがあります。
結果として「便秘がちになった」という相談につながることも。

 

④“おかずが増える”と脂質・塩分が増えやすい

主食を抜くと、その分の満足感をおかずで埋めようとして、揚げ物や脂の多い料理が増えたり、味付けが濃くなったりすることがあります。

 

もちろん全員がそうなるわけではありません。
でも「気づいたら、肉+マヨ系+濃い味…」という形になると、脂質や食塩が増えやすいのは、実際によくあるパターンです。

 

一般的な栄養バランスの考え方としては、炭水化物・たんぱく質・脂質の配分を大きく崩さないことが大切。

 

“主食をゼロ”にするより、主食は少し残して整えるほうが、結果的にバランスを取りやすいんですね。

 

なお、栄養素比率の目安として、肥満症の管理では 炭水化物50〜65%/たんぱく質13〜20%/脂質20〜30% が一般的とされています。

 

⑤「抜けばOK」は続かない → 戻ると体重も戻りやすい

「とにかく抜く」というルールは、ストレスが大きくなりがちです。

 

そして、前述のとおり、低糖質食に関する日本医科大学の解説でも、短期では差が見られても、長期では差が小さくなる研究が紹介され、また途中で続かなくなる人が一定数出る点も触れられています。

 

続かない→元に戻る→体重が戻る

 

この流れ、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

 

炭水化物抜きダイエットよりも「整える」を意識

“炭水化物抜き”について

 

炭水化物は、完全に排除する対象ではありません。
ポイントは 量・質・タイミング の3つです。

 

量:いきなりゼロにせず“ちょい減らし”

たとえば、ごはんを「半膳」にする、小さめおにぎりを選ぶ。
これだけでも“やめる”よりずっと続けやすいです。

 

質:白米だけより“食物繊維が増える主食”へ

おすすめは、白米に 大麦(もち麦) を混ぜること。
研究成果として、もち麦を混ぜたご飯は、配合比率が高いほどGI値が低く、食後血糖の上がり方がゆるやかになることが示されています。

 

「炭水化物=悪」ではなく、選び方で味方になるのが主食のいいところです。

 

※GI値(グリセミック・インデックス):食品が体内に入り、血糖値を上昇させるスピードを数値化した指標のこと。

 

タイミング:夜は“少なめ+汁物+たんぱく質”がラク

夜は活動量が少ない方も多いので、主食は少なめにして、汁物とたんぱく質を組み合わせると、満足感を保ちやすくなります。

 

最近はコンビニでも雑穀入り・もち麦入りのおにぎりが増えていますよね。
そこに、サラダチキンやゆで卵などのたんぱく質、味噌汁やスープを足すだけでも、"食後の血糖値の上がり方をゆるやかにしやすい"という点でも相性が良いですよ。

 

デメリットも多い"炭水化物抜きダイエット"より「整える」を!

“炭水化物抜き”について

 

炭水化物は、たんぱく質や脂質と同じように、体と脳の働きを支える重要な栄養素です。

 

炭水化物を抜くと一時的に体重が減ることはありますが、その裏で、エネルギー不足による集中力の低下、疲労感、甘いものや間食に手が伸びやすくなったり、便秘がちになったりすることもあります。

 

さらに「抜けばOK」という考え方は継続が難しく、結果的にリバウンドにつながるケースもあります。
食事は、短期間で結果を出すためのものではなく、毎日続く生活の一部!
無理な制限ではなく、自分の体調や生活リズムに合った形で続けられることが、何よりも大切です。

 

炭水化物を正しく理解し、上手に整えることが、長く健康的な体づくりへの近道になりますよ。

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    ライターmiho

    子育てをきっかけに都会からUターンし、海も山も近い田舎に住みながら、フリーランスの管理栄養士をしています。毎日の生活に役立つ、アイディアレシピや節約レシピなどを楽しくわかりやすく伝えていければと思います。ぜひご覧くださいね★

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    食・レシピの新着記事

  • PICKUP