“お約束”をしてカプセルトイに挑戦
娘とAちゃんは趣味や好みが似ていて、入学後すぐに意気投合しました。そんな二人が楽しみにしていた休日。一緒にショッピングモールで遊び、大好きな雑貨屋さんではお小遣いを片手に似たようなものを買っていました。
あっという間に時間が過ぎ、帰ろうとモール内を歩いていると、娘たちはカプセルトイを発見。「やりたい!」とはしゃぐ様子に、私とAちゃんママは勢いに負け、挑戦させてあげることに。
カプセルトイのマシンを決めるときも「これかこれがいいよね!」と楽しそうに候補を絞り、スムーズに決定。選んだマシンの景品は5種類あり、もちろん二人の欲しいものも同じでした。そのため「欲しいものが出なくても泣いたりしないよ。どちらかが出ても交換はしないよ」と約束をしてから、早速お金を投入しました。
中身は何?緊張の瞬間…
まずAちゃんから回し、カプセルが出てきました。緊張しながら中身を見ると……残念ながら欲しかったものではなく、「欲しいやつじゃない」と、少し落胆するAちゃん。
そして次は娘の番です。緊張しながらお金を入れ、いざハンドルを回して出てきた景品は、なんと欲しかったものでした。
「やったー、欲しかったやつだ!」と娘は喜びましたが、その表情は一瞬で曇り始めました。視線の先を見ると、Aちゃんがしくしくと泣いていたのです。
約束したのに!?まさかの発言
Aちゃんは「〇〇ちゃん(娘)いいなー、ずるいよ」と、ますます大きな声で泣き出しました。すると、最初はAちゃんママも「仕方ないでしょ。約束したじゃない」となだめていたのですが、最終的に「〇〇ちゃん、お願いなんだけど……それ、交換してもらうのは無理かな?」と娘に提案してきたのです。
予想外の言葉に娘は驚き、言葉に詰まってしまったため、「自分で引き当てたものだから、交換はできないな。ごめんね」と私が返事をしました。Aちゃんママは「そうだよね。ごめんね」と引き下がってくれましたが、Aちゃんのぐずりは収まりません。
私は「今日はお開きにしようか。また明日学校で元気に会おうね」と言い、子ども同士で軽くハイタッチをさせて解散しました。
翌日のAちゃんの様子が心配でしたが、子どもたちは元気に登校しており、ひと安心。今も二人は仲良くしています。
おそらく、Aちゃんママは早く泣き止ませたい一心だったのだと思いますが、私としてはモヤモヤが残る出来事になりました。目当てのものを手に入れられたはずの娘が、心から喜びきれなかったことが残念です。
今振り返ると、欲しいものがどちらか一方にしか出なかったとき、子どもたちがどんな気持ちになるか……。まだ我慢ができる年齢ではなく、親として配慮が欠けていたなと反省しています。あのような結果になり得ることは想像できていたのに、安易に挑戦させてしまったことに後悔が残りました。当分は、お友だちと一緒にカプセルトイはさせないようにしようと思っています。
著者:藤井 はな/30代女性。2017年生まれの女の子と2021年生まれの男の子のママ。出産を機に専業主婦になり、たまに在宅ワークをしている。元気いっぱいでやんちゃな2人に振り回されながら毎日育児に奮闘中! 趣味はピアノを弾くことと、簡単でおいしい料理を作ること。
イラスト:ふー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
どれが出ても良いのならいいけど「好きじゃないのが出ても我慢する」と言っても実際出たら大泣き。
第一小さいうちから「要らないかも知れない物にお金を使わない」という教育が必要。