新天地での出会いと試練
僕は数年前に転職をしました。この会社では、部長のもとで仕事を教えてもらうことに。部長は効率とスピードを何より重んじる人物で、僕とは正反対のスタイルです。
ある日、取引先との会食に同行することになり、部長と同僚のA子さんと一緒に料亭に向かいました。先方のメンバーよりも早く到着したのですが……。どうやら僕たち側の席が足りないよう。A子さんと僕は困惑しました。
とまどうA子さんに「きみは座って」と声をかけると、彼女は少し戸惑いながらも席に座りました。お店側はすぐに席を用意してくれるとのことだったので、僕は、部長とA子さんのそばで立っていました。
そんな僕をみた部長は、鼻で笑い「君は下っ端なんだから立っていろ」とひと言。そして「料理にありつけるだなんて思うなよ」と言うのです。
僕は「本当にそちらで良いんですね?」と確認したのですが……。部長は「当たり前だ。平社員が偉そうに…」とグチグチこぼすので、僕はそのまま立っていることにしました。
声をかけてきた人物は…
少しして、僕が立っているところにある人物が声をかけてきました。
「久しぶりだな! 椅子の用意が足りなかったんだって? ごめんな。申し訳ないことをした!」
声をかけてきたのは、取引先の常務。僕に声をかけてくる常務の姿を見て、部長は真っ青になっていました。
実はこの会社の常務、以前からの知り合いで……。前の職場の取引先だったのです! しかも僕の能力を評価してくれており、長い付き合いがありました。今回のプロジェクトも、僕がいるということを知って話を聞く気になってくれたとのことでした。
僕と常務が話をしている間、部長はずっと黙っていました。常務はチラッと部長のほうを見て、
「先ほどの社員に対する態度はいけませんね。自分の部下を何だと思っているんですか」と叱責。部長の僕に対する態度は、周りの人たちに聞こえていたようでした。部長は「いや…あの」と口ごもるだけ。その後もずっと黙っていました。
信頼を勝ち得て
一方で、僕とA子さんは会食でプロジェクトについて詳しいプランを説明し、相手方の信頼を勝ち取ることに成功! 常務からは、「これからも一緒に仕事をしていけたらと思います。よろしくお願いします!」との言葉をいただきました。
一方の部長は萎縮しきって何も話せず。もともとプロジェクトの概要もしっかり把握しておらず、僕達に任せきりでした。そして、今回の取引先から、会食での僕に対する態度で苦情が入ったようで……。社内では、部長から嫌味を言われていたという人物が続出。過去の発言が問題となって厳重注意を受けたよでした。
それから、部長は僕や他の人に嫌味を言うことはなくなりました。そして、白い目で見られるようになった彼はプライドが傷ついたのか自主退社をしてしまいました。
一方の僕は、誠実な仕事が評価され、次々と取引先とのプロジェクトを結ぶことに成功! 誰かのために、一生懸命仕事をしている姿は必ず誰かが見てくれていると学んだ出来事でした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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