問題
「東京スカイツリー」の次に高い、日本で2番目の構造物はどれ?
・あべのハルカス(大阪)
・麻布台ヒルズ 森JPタワー(東京)
・東京タワー(東京)
正解と解説

正解は… 東京タワー です!
・1位:東京スカイツリー(東京都) 634m 自立式電波塔
・2位:東京タワー(東京都) 333m 自立式電波塔
・3位:麻布台ヒルズ 森JPタワー(東京都) 325.4m ビル(超高層建築物)
・4位:あべのハルカス(大阪府) 300m ビル(超高層建築物)
「ビル」としての日本一は別にある?
ここが混乱のポイントです。
建築の世界では、人が居住したり仕事をしたりする「ビル(建築物)」と、電波塔などの「タワー(工作物)」を分けて考えます。
「ビル」としての日本一は?
2023年に誕生した「麻布台ヒルズ 森JPタワー (325.4m)」です。
それまで1位だった「あべのハルカス (300m)」を抜き、現在は日本で最も高いビルとなっています。
「構造物」としての日本一は?
ビルもタワーもすべて含めると、依然として「東京スカイツリー」が1位、「東京タワー」が2位となります。
2026年、さらなる王者「Torch Tower」建設中!
実は、このランキングは間もなく塗り替えられる運命にあります。
現在、東京駅の目の前(日本橋口前)では、三菱地所による巨大プロジェクト「Torch Tower(トーチタワー)」の建設が着々と進んでいます。
・完成時の高さ:390m
・予定:2027年度完成予定
これが完成すると、東京タワー (333m) を抜き去り、スカイツリーに次ぐ「日本で2番目に高い構造物」かつ「日本一高いビル」という二冠に輝くことになります。
2026年現在は、その巨大な鉄骨が空に向かって伸びている真っ最中です。
知っていると自慢できる「東京タワー」の底力
「新しいビルに抜かれそうなら、東京タワーの価値は下がるの?」そんなことはありません。
東京タワーには、ビルには真似できない凄さがあります。
圧倒的な軽さ
東京タワーの鉄骨重量は約4,000トン。麻布台ヒルズのような巨大ビルの重量(数十万トン)に比べると、驚くほどスリムで軽量な「鉄の刺繍」なんです。
戦後復興のシンボル
昭和33年に、戦車の鉄材などを再利用して作られたという歴史的背景は、どんなに高い最新ビルが建っても色褪せることはありません。
世界の高さランキング(構造物すべて含む)

・1位:ブルジュ・ハリファ(UAE:ドバイ) 828m ビル
・2位:ムルデカ 118(マレーシア:クアラルンプール) 678.9m ビル
・3位:東京スカイツリー(日本:東京都) 634m 電波塔
・4位:上海タワー(中国:上海) 632m ビル
なぜ海外の「電波塔」は目立たない?
「スカイツリーより高いタワーがないなら、やっぱり海外には高い電波塔はないんじゃ…」と思うかもしれませんが、実は「自立していない電波塔」を含めると話が変わります。
・アメリカの「支線式鉄塔(ガイ・マスト)」
アメリカの平原には、細い鉄骨をワイヤーで引っ張って立たせている電波塔が山ほどあります。
例えば、ノースダコタ州のKVLY-TV塔は高さ 629m。
スカイツリーとほぼ同じ高さですが、見た目が「針金」のように細いため、観光名所にはならず、一般のランキングにも載りにくいのです。
日本が「ビル」ではなく「タワー」を建てる理由
海外(ドバイなど)は 800m超えの「ビル」を建てられるのに、なぜ日本はスカイツリーのような「タワー」にしたのでしょうか?
日本は「あえて」世界1位を狙わない?
今の日本は、単なる「高さ」を競うよりも、「災害に最も強い」「環境負荷が最も低い」「メンテナンスがしやすい」といった、「質の世界一」にシフトしています。
現在建設中の「Torch Tower (390m)」も、高さだけでなく「広場のような空間を空中に作る」という新しい価値に挑戦しています。
地震と台風の壁
日本は世界屈指の地震・台風大国です。 600m級の「ビル(人が中にぎっしり詰まった建物)」を建てるのは、構造的にも予算的にも極めて困難です。
一方、中が空洞の「タワー」なら、風を受け流しやすく、地震の揺れにも強く設計できるメリットがあります。
山が多い地形
日本は山が多いため、電波を遠くまで飛ばすには、周りの障害物を超える圧倒的な高さが必要でした。そのため「住むためのビル」よりも「電波を飛ばすためのタワー」の高さが優先された歴史があります。
※画像はすべてイメージです