結婚祝いの食事会を開いてもらうことに
結婚して間もないころ、夫の仲の良い同級生たちが「お祝いをしよう」と声をかけてくれ、食事会を開いてくれることになりました。何人かは以前にも会ったことがあり、私自身もとても楽しみにしていました。
サプライズでプレゼントが!
当日は和やかな雰囲気の中で食事が進み、うれしいサプライズがありました。夫の同級生たちが、私たちのためにプレゼントを用意してくれていたのです。実用的な物からユーモアのあるアイテムまで、どれも私たちのことを考えて選んでくれたのが伝わってきて、胸が温かくなりました。
その中に、私の好きなキャラクターのぬいぐるみがありました。衣装やポーズからして、おそらくオーダーメイドされた物だと思われ、特別感があって印象に残りました。ただ、私がそのキャラクターが好きだということを夫の同級生たちに話した記憶がなく、不思議に思った私は思わず「私、このキャラクターが好きって話していたっけ?」と聞いてしまいました。
すると、そのぬいぐるみをくれた方がこう言ったのです。
「実はこれ、本当は別の花嫁さんに渡すつもりだったんだけど、渡す前に亡くなられたんだよ」
あまりにさらっと伝えられたそのひと言に、思考が止まりました。お祝いの席にはそぐわない、あまりに衝撃的な告白でした。贈り主の方に悪気はなかったのかもしれませんが、せっかくの祝福の気持ちが、一瞬で悲しみと困惑に塗り替えられてしまったのです。
夫に気持ちを伝えてみるも
まさかそんな背景があるとは思っていなかった私は、戸惑いとともに非常に複雑な気持ちになってしまい、その後の会話や食事の記憶がほとんどありません。
帰宅後、夫に正直な気持ちを打ち明けました。
「いただけたのはありがたいし、気持ちもうれしかったけど、ぬいぐるみにそんな由来があると知って、正直驚いてしまった。亡くなられた方のことを思うと、私たちがこのまま所有しているのは申し訳ない気がするの。何か失礼のない形で、お寺などで供養していただくことはできないかな」
とも伝えました。
ところが、夫は「人からもらった物に文句を言うなんて、浅ましい」ときつい口調で言い放ち、私の話に耳を貸してはくれませんでした。私としては、贈り物自体に文句を言いたかったわけではなく、亡くなられた方への思いもあっての発言だったのですが、それが夫にはうまく伝わらなかったようです。
まとめ
この経験を通して、贈り物には「物」以上に、「込められた気持ち」や「渡し方」が何より大切なのだと気付きました。たとえ事情があって他の人への贈り物を託す場合でも、受け取る相手の気持ちにそっと寄り添うような、思いやりのある伝え方が必要なのだと思います。
今でもふと、あのぬいぐるみのことを思い出すたびに、顔も知らない花嫁さんのご冥福を、静かに祈る気持ちになります。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:遠藤ちよ/30代女性・主婦
イラスト/ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)
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