不穏な空気が漂う面接当日
迎えた面接当日。今どき露骨な圧迫面接は少ないだろうと思いつつも、どんな質問にも自分の熱意を伝えられるよう、気を引き締めて控室で順番を待っていました。
すると、面接を終えた学生たちが次々と、明らかに表情を曇らせた様子で戻ってくるのです。「中で何がおこなわれているんだろう……」という不安が募る中、ついに私の名前が呼ばれました。
面接室には、若い事務員の方と、40代くらいの男性面接官が座っていました。私は練習通り、明るく名乗り、「本日はよろしくお願いいたします」と頭を下げました。すると、自己紹介もそこそこに、面接官はこう切り出したのです。
「当社では、採用にあたって学歴を非常に重視しています」
履歴書に目を通す様子もなく、突然の発言でした。
延々と続く学歴自慢
面接官は続けます。
「なぜなら、私自身が国内でも有数の大学を首席で卒業し、入社後も評価されてきたからです。社内外から信頼され、今の立場にあります」
そこから先は、私への質問はほとんどなく、彼自身の学歴や経歴についての話が長々と続きました。私は相づちを打つことしかできず、面接というより一方的な講義を受けているような時間が過ぎていきます。
そして最後に、「あなたには、私と同じような資質は感じられません。履歴書を見るまでもなく、今回はご縁がなかったということで」と告げられました。事実上の面接終了でした。
最終面接の場で、一方的に評価を下された悔しさは簡単に消えるものではありません。それでも私は感情を抑え、「承知しました。本日はありがとうございました」とだけ伝え、静かに面接室を後にしました。
信頼できる人への相談
帰宅後、私は信頼している家族に、面接で起きた出来事をそのまま伝えました。普段、誰かに不満を訴えることはあまりしませんが、あの場で感じた違和感や納得のいかなさを、どうしてもひとりで抱えきれなかったのです。
話を聞いた家族は、私の意向を尊重した上で、会社側に事実確認をおこなうことになりました。
翌日、私の携帯電話に、会社の担当者から繰り返し連絡が入りました。電話口では、前日の対応について謝罪があり、「選考過程に不適切な点がなかったか、社内で確認している」との説明を受けました。
このやりとりの中で、私は初めて、自分の経歴や考えを落ち着いて伝える機会を得たのです。
再確認された選考のあり方
その後、会社側では面接対応について見直しがおこなわれ、選考は改めて複数人の面接官による形で実施されることになりました。私も改めて志望動機やこれまでの経験を伝え、ようやく「対話としての面接」を受けることができました。
結果として、私を含む複数名が正式に内定をいただくことになったのです。
遠回りにはなりましたが、自分の言葉で思いを伝え、納得した形で選考を終えられたことに、今は前向きな気持ちでいます。この経験を糧に、美容の力で誰かを元気にできる社会人を目指し、これから努力を重ねていきたいと思います。
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学歴や経歴は、努力の結果として評価される側面もあります。しかし、それだけで人を判断してしまえば、本来見るべき熱意や姿勢を見落としてしまうこともあるでしょう。今回のように納得できる形でチャンスをつかめたことは、何よりの前進ですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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