夜泣きでほとんど眠れない日々。
それでも夫は「専業主婦なんだから家のことは任せた」と言い、オムツ替えひとつ手伝おうとしません。
育児も家事もしない夫の暴言
あまりに理不尽な夫の態度に、私は「育児にもっと関わってほしい」「自分のことくらいは自分でしてほしい」と伝えました。
すると、夫は「離婚されたら困るだろ?」と笑いながら返してきたのです。
冗談のような口調でしたが、私ははっきり分かりました。
この人は、私が無収入だから強く出られると思っているのだ、と。
静かに、離婚への準備を始めた
悔しさよりも、冷静な気持ちが勝ちました。
「本当に困るのはどちらだろう?」
「このまま我慢し続けるのは違う。自分で稼いで、離婚しよう」と。
翌日、私は以前の職場に連絡し、在宅でできる仕事を少しずつ再開。最初はわずかな収入でしたが、「自分で稼げる」という事実が心の支えになりました。
同時に、夫の暴言は自分を守るために記録していきました。
数カ月後、離婚を告げると
数カ月後、生活の見通しが立ったころ、私は夫に離婚を告げました。
「離婚? いやいや、お前が困るだろ?」
「いや全然。困るのはそっちでしょ? 離婚の準備はもう進めてあるから」
最初は強気だった夫も、私が具体的に手続きを進めていると聞き、態度が変わりました。結局すぐには話し合いはまとまらず、私は娘を連れて実家へ帰りました。
それから夫は反省したのか、謝罪のラインや電話をしてきました。しかし、そんなことで私の傷ついた心は揺らぎません。その後、数カ月の別居を経て、弁護士を入れて協議し、私たちは正式に離婚しました。
離婚後に起きた“現実”
離婚が成立したあと、夫はどこか余裕を装っていました。けれど、生活はすぐに変わったようです。
まず、家の中が回らなくなりました。整っていた部屋は散らかり、洗濯物は溜まり、食事はコンビニや外食中心に。家事の大変さを初めて思い知ったのだと、後に共通の知人から聞きました。
さらに、養育費と慰謝料の支払いにより、自由に使えるお金は大きく減少。家が荒れ果て、家事代行を頼むなどした結果、ますます生活費はかさんでいったようです。
そして何より堪えたのは、娘に会えないこと。面会交流は取り決め通り行っていますが、「家族がいるのが当たり前だと思っていた。今は娘に会えないのが何よりつらい」とこぼしていたといいます。
離婚後、私は……
私は今、両親の助けを借りながら、育児と仕事、家事に目が回るような日々を過ごしています。離婚後の生活は決して楽ではありません。それでも、不思議と気持ちは軽くなりました。夫の顔色をうかがうことも、見下されることもありません。
あの日、夫は「離婚されたら困るだろ?」と言いましたが、本当に困ったのは、私ではありませんでした。
私はもう、あの言葉に縛られていません。娘の笑顔を守れる場所を選んだだけ。自分で選んだ人生を、胸を張って歩いています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。