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「どうせすぐ辞めるでしょ?」新人看護師の私物を勝手に処分した看護師長の末路

私は新人看護師です。看護系大学を卒業し、かつて祖母が看護師として勤めていた病院に就職しました。幼いころは体が弱く、入退院を繰り返していた私。そのたびに寄り添い、働く姿を見せてくれた祖母に憧れ、「いつか同じ病院で働きたい」と思うようになりました。期待と不安を胸に、ついに迎えた初出勤の日。ここから、思いも寄らない出来事が始まったのです。

 

初日から違和感…教育係のひと言に戸惑う

出勤時間の30分前に更衣室へ向かった私。すると、見知らぬ先輩看護師から「遅い出勤ね?」と声をかけられました。その方こそ、私の教育係になるという看護師長でした。

 

出身大学を聞かれ、正直に答えたところ、「名目上は有名だけど、学歴だけで実際は使えない人が多いのよね。あなたもそう?」と、にわかには信じがたい言葉を投げかけられたのです。

 

あまりに失礼な発言に内心ムッとしましたが、初日から波風を立てたくない一心で、私は笑顔で受け流しました。ところがそれが逆効果だったのか、看護師長の嫌みは次第にエスカレートしていきます。

 

「底辺校出身の私なんて、エリートにはわからないでしょ?」

「彼氏はいるの?」

 

皮肉を繰り返したかと思えば、突然、業務とは無関係なプライベートな質問までされました。違和感を覚えつつ、「いません」と答えると、「どうせそのうち結婚して辞めるでしょ。若い子なんてそんなもの。ちゃんと教える必要もないわね」と、信じられない言葉が返ってきました。

 

この人が教育係で、本当にやっていけるのだろうか……。大きな不安を抱えたまま、私は初日を終えました。

 

翌朝、突然の教育係変更

翌朝、別の先輩看護師から、以前半年ほどで辞めてしまった新人がいたと聞かされました。その方は、なんと私と同じ大学の出身者。「もしかして、同じ大学だから目を付けられたのでは……」という不安が頭をよぎりました。

 

すると看護師長が現れ、「私は忙しいから、新人教育は代わりにお願い。仕事なめないよう、ちゃんと指導しておいて」と、あっさり教育係を変更してしまったのです。

 

正直、看護師長から距離を置けたことに、私は少しだけホッとしていました。

 

……しかし、その1カ月後、事態は一気に動きます。

 

 

出勤すると消えていた私の机と私物

ある日出勤すると、ナースステーションに置いていた私の個人用レターケースが空になっていました。さらに、更衣室のロッカーを開けると、私物がすべて大きなゴミ袋にまとめられていたのです。「どういうこと……?」とぼうぜんとしていると、看護師長が平然とひと言。

 

「まだいたの? もう辞めると思って、ロッカーも空けさせたわ。次の人の準備があるから。あなたの物はまとめておいたから」

 

さらに看護師長は、「彼氏いるでしょ? どうせ寿退職するなら、この職場に私物なんて置いておく必要ないでしょ」と、根拠のない決めつけまで口にしたのです……。あまりの身勝手さに、私はついに我慢できなくなりました。職場の雰囲気を壊したくないと思ってきましたが、それ以上に見過ごせない一線を越えていたからです。

 

「いいかげんにしてください。業務と関係のない発言に加えて、私物を無断で処分するのは問題です。上司や人事に相談します」

 

しかし看護師長は、「新人と看護師長、どちらの話が信じられると思う?」と、まったく動じる様子はありませんでした。

 

その場に現れた、思いがけない人物

そのとき、騒ぎを聞きつけてやって来たのは、検診で来院していた私の祖父母でした。

 

「どうしたの? 待合室まで声が聞こえてきたわよ」

 

患者さんにも迷惑をかけてしまったことを申し訳なく思い、私は事情を説明した上で、「責任を取って退職します」と伝えました。すると看護師長は、祖父母の顔を見た瞬間、言葉を失ったのです。

 

実は祖父母は、この地域で複数の医療機関を運営する法人の関係者でした。私は実力で働きたかったため、職場ではあえて血縁関係を伏せていたのです。

 

私の話を静かに聞いた祖父は、「最近、職場環境について複数の報告が上がっていた。調査を進める必要があるね」と落ち着いて答えました。

 

調査の結果、明らかになった問題行為

後日、院内で事実確認と聞き取りがおこなわれ、看護師長の言動について正式な調査が実施されました。その結果、部下への不適切な言動や業務上不相当な対応が認められ、一定期間の謹慎と役職変更が決定。最終的に、看護師長は自ら退職することとなりました。

 

新しく就任した看護師長は、穏やかで指導力のあるベテランの方。職場の雰囲気は大きく改善し、先輩方からも「声を上げてくれてありがとう」と言われました。

 

私自身、祖父母の立場があったからこそ守られた部分もあると思います。それでも、理不尽な状況に対して勇気を出して行動することの大切さを、身をもって学びました。これからは看護師として、初心を忘れずに精進していきたいと思います。

 

--------------

立場のある人ほど、慎重な言動が求められますよね。今回は調査をきっかけに職場環境が見直され、結果的に改善につながりました。退職覚悟で声を上げた行動は、決して無駄ではなかったと言えるのではないでしょうか。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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