婚約と栄転の知らせ
ある日、僕は会社でAとBから呼び出されました。いつになく真剣な表情をしているAを見て、何の話か疑問に思っていると……。
「Bさんと婚約することになったから、別れてほしいの」
Aの突然の報告にあ然としてしまいました。Bは、入社してからわずか半年で営業成績1位を獲得した人物です。さらに、大都市への異動が決まったという話も広がっていました。「あなたより、将来有望なBと一緒にいたいから」と言うAは、僕が何を言っても聞く耳を持ってくれず……。
一緒にいたBは「詳しい話は聞けてないけど、異動もたぶん栄転だろ」と自信満々な様子。いきなりのことに気持ちが追いつかず、僕はかなり落ち込んでいました。
上司から聞いた異動の真実
数日後、元気のない僕を見て、普段お世話になっている上司が声をかけてくれました。僕が、婚約者を奪われてしまったことを話すと、上司は驚いた顔をしていました。
「本人は大都市だから栄転って思っているかもしれないけれど…」
実は、Bは後輩に仕事を押し付けたり、後輩の手柄を横取りするような行為を頻繁に繰り返していたそう。上司も何度も注意したそうですが、直らなかったようで……。Bは「自分は間違いなく出世するから協力しろ」と言って、後輩の手柄を横取りしていたとのことでした。
今回の異動も、表向きは大都市への栄転に見えますが、実際は違うよう。Bは営業部から外され、別の業務をおこなってもらうための異動だったようでした。
同僚の事実を知った彼女は
後日、上司からBに正式な異動の理由を話したそうです。上司はBに「営業から少し離れて、自分で仕事をすることの大切さを学んだほうがいい」と伝えたそう。その事実を知ったBはとても落ち込んだ様子で……結局、彼は異動を待たずに退職してしまいました。
Aとの関係も終わってしまったようです。「エリートだと思ったのにガッカリ!」と言っていたAは、僕を見るなり笑顔で駆け寄ってきて……。
「またやり直してくれるよね?」と言うAに、僕はキッパリと断りました。あんなフラれ方をして、気持ちが戻ることはないこと、今は仕事に集中したいと告げるとAは怒って帰ってしまいました。今も会社で顔を合わせますが、当然ながら会話はありません。
もちろん、仕事での評価も大切だとは思います。けれど今回の件で肩書きや成績だけを見る方とのお付き合いはうまくいかないということがわかりました。この出来事は、これから先の人付き合いを豊かにするための大事な気づきを残してくれたと思っています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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