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「肩から腕に刺すような痛みとしびれ」包丁やフライパンが持てず料理が困難に。私に下された診断は

長年続けてきた家事が、ある日突然、激痛となって私を襲いました。包丁を握る手から力が抜け、当たり前の日常が遠のいていく不安。病院での診断を経て、私がたどり着いた自分をいたわる暮らしの記録です。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師中村 光伸先生
光伸メディカルクリニック院長

医学博士。整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。
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腕の痛みとしびれで包丁が握れない

子どもが大きくなってからも、私の毎日は家事を中心に回っていました。掃除、洗濯、そして欠かすことのできない料理。それが当たり前の日常だと信じて疑わなかったある日、突然、私の体は悲鳴を上げました。

 

首から腕にかけて、刺すような鋭い痛みとしびれが走り、包丁を握る手に力が入らなくなったのです。

 

特につらかったのは、料理の時間でした。下を向いて野菜を刻もうとすると、首にずっしりと重みがのしかかり、すぐに腕がじんわりとしびれてしまいます。炒め物一つ作るにしても、片手で重いフライパンを持ち上げることが難しく、台所に立つことさえ苦痛に感じる日々。私の体の中で、何かが決定的に変わってしまったという不安に襲われました。

 

閉所恐怖症の絶望。MRIを耐え抜いて

原因を調べるために勧められたMRI検査は、閉所恐怖症の私にとって、痛み以上に大きな試練でした。狭いトンネルのような機械の中に入ると、胸がぎゅっと締めつけられ、「今すぐここから出して!」と叫びたい衝動に駆られます。それでも、「今の状態をはっきりさせて、前を向きたい」と自分に言い聞かせ、必死に深呼吸を繰り返しました。あの数十分間は、一生のように長く感じられたのを覚えています。

 

診断結果は「頸椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんへるにあ/首の骨のクッションが飛び出し神経を圧迫する病気)」でした。日々の家事の積み重ねが、知らず知らずのうちに私の体をここまで追い詰めていたのだとがくぜんとしました。

 

 

フライパンは両手で。首を守るための暮らし

幸い手術は不要でしたが、安静とリハビリが必要になりました。これまで当たり前にこなしていた生活に、大きなブレーキがかかった瞬間でした。

 

それからは、パートの休みを利用して週に一度、病院へ通う日々が始まりました。温熱療法や軽い運動を取り入れるリハビリを根気よく続けるうち、あんなに鋭かった痛みとしびれは、少しずつ凪(なぎ)のように落ち着いていきました。

 

もちろん、完治したわけではありません。今でも下を向く時間が長ければ、首が「もう限界だよ」とサインを送ってきます。今では料理をするときもこまめに休憩を取り、フライパンはゆっくりと両手で支えるなど、首にやさしい工夫を心がけています。

 

まとめ

痛みを経験したことで、いかに自分を後回しにしていたかに気付けました。完治は難しくても、体と対話しながら歩む今の生活に満足しています。無理をせず「今できること」を大切にする勇気が、心にゆとりをくれました。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

監修:中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)

著者:高野李/30代女性・パート

イラスト:山口がたこ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年1月)

 

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