「この家から出ていって」身勝手すぎる二人の要求
リビングのドアを開けると、そこには見知った男とくつろぐ妻の姿が。なんとその男は、私の職場の同僚だったのです。
一瞬焦った顔をした2人ですが、開き直ったように
「あ、帰ってきたんだ。久しぶりじゃん」と一言。
悪びれない同僚。状況が飲み込めない私に、妻は平然と言い放ちました。
「彼とは相性が良くてね。私、彼と暮らしたいの。悪いけど、あなたはこの家を出ていってくれない?」
謝罪すらなく私を追い出そうとする2人に、怒と絶望で目の前が真っ暗になりました。
怒りを抑え、突きつけた「ひとつの条件」
ここで感情的になれば相手の思うつぼ。私は必死に怒りを飲み込み、「家は譲るが、私のものはすべて引き上げる」という条件で離婚と退去を承諾しました。
妻は「家具くらい好きにして」と鼻で笑い、あっさりと合意書にサイン。私は家中の家具家電を引き払うと同時に、会社に正式に担当プロジェクトの異動を願い出ました。
実は妻の浮気相手である同僚とは同じプロジェクトチームで、これまで私はリーダーとして彼のミスを何度もフォローしてきました。しかし、これ以上彼の尻拭いを続ける必要はないと感じたのです。
その後、書面での引き継ぎは規定通りきっちり行いました。ただ私が長年かけて築いてきた「顧客からの個人的な信頼」までは引き継げません。
これまで私の細やかなフォローにタダ乗りしていただけの彼は、自力で取引先をまとめることなど到底できなかったのです。
真実を告げた瞬間、相手は動揺…支払いは!?
数日後、空っぽの家に取り残された妻から「ねえ、彼が困ってるの! あなたがいないと大口の営業が回らないんだって。少しくらい助けてあげてもいいでしょ?」と狂ったように着信が。しかし、私はすでに正式に担当を外れた身です。
顧客からの信頼を失った2人は、焦ってずさんな取引を連発し、会社に大損害を与えました。そしてついに、不倫と仕事の失態が義父の耳に入ったのです。
私は義父に呼び出され、店に行くと妻と男がいました。
「ローンなんて義父に頼めばなんとかなる」と強気だった妻に向かって、義父は冷たく言い放ちました。
「あのマンションは頭金を援助してやっただけだ。これ以上面倒を見るつもりはない。ローンも含めて、これからは自分たちでどうにかしなさい」
衝撃な義父の一言に「お父さん、嘘でしょ!?」と泣き叫ぶ妻たち。
私の胸の奥にあった重い泥が、すーっと晴れていくのを感じました。
どん底からの再スタート
会社にいづらくなった同僚は自主退職。多額の損害賠償と倍に跳ね上がったローンに追われ、カツカツの生活の中で毎日罵り合っているそうです。
一方の私は、真面目に取り組んできた新プロジェクトが大成功。さらに、苦しい時期をずっと支えてくれた心優しい同僚の女性から告白され、新たな一歩を踏み出しました。
あの日からは想像もつかないほど、今は本物の愛情に満たされた日々を送っています。
◇ ◇ ◇
信じていたパートナーの裏切りは胸が痛みますね。しかし日ごろの誠実な振る舞いは、いざというときに自分を救う最強の武器になります。どんなときも、真摯に人と向き合う姿勢を大切に守り抜いていきたいですね。
【取材時期:2026年3月】
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。