2歳の娘を夫に預け、重装備で車庫へ
休日の朝、私は夫に向かって「今日、あの缶を全部キレイにするから。あなたは娘を見てて」と宣言しました。私の気迫に押されたのか、夫は小さくなって「……お願いします」と一言。私はカッターとゴミ袋、厚手のゴム手袋を手に、まずはそのまま車庫へと向かいました。
ところが、いざ作業を始めようと山積みの缶を少し動かした途端、中から濃縮されたヤニの臭いと、得体の知れない腐敗臭が混ざり合った異臭がブワッと立ち上がってきたのです。
「……っ!! クサッ!!」
あまりの臭さに涙が出そうになり、私はたまらず部屋へと逃げ帰りました。慌ててマスクを二重に重ね、気合を入れ直して再び現場へ。ここからが本当の戦いの始まりだったのです。
缶から出てきたモノに背筋が凍り…!?
まずはブラックコーヒーの缶を切り開いてみました。すると、中からは吸い殻と一緒に、カサカサと乾いた音を立てて大量のクモの死骸が転がり出てきました。「ヒッ……!」と声を上げつつも、ここまではまだ序の口。
さらに最悪だったのが、カフェオレなどのミルク入りの缶です。缶に刃を入れた瞬間、二重マスクを貫通して、生理的に受け付けないドブのような悪臭が鼻を刺しました。
「……えっ、待って、もしかしてこれって……。いやあああ!」
長期間放置されてドロドロになったミルクに、真っ黒なヤニとカビが混ざり合い、そこには溢れんばかりのゴキブリやムカデの死骸が詰まっていたのです。あまりの光景に鳥肌が止まらず、腰が抜けそうになりました。
中でも一番ゾッとしたのは、ある缶の中から出てきたハチの死骸。もし生きたまま閉じ込められていて、開封時に襲われていたら……と思うと、背筋が凍りました。
数時間後、私は虫と吸い殻でパンパンになったゴミ袋を、リビングの夫の前に突き出しました。「これ、あなたが車庫に放置していたものの正体だよ」と告げると、中身を見た夫は言葉を失い、みるみるうちに顔が青ざめていきました。
「……本当にごめん。まさか、こんな状態になっていたなんて……」
夫は心底反省した様子で謝罪。それ以来、夫は飲み終えた缶をすぐ洗って捨てるようになりました。
夫は仕事が忙しく、片付けが後回しになることをある程度は許容していましたが、あの鼻を突く異臭と虫の死骸だらけの光景だけは、もう二度と経験したくありません。次に同じような状態になったら、夫自身に片付けてもらうつもりです。
著者:花坂 芽以/30代女性。2016年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。趣味はネイルで、最新家電や最新のファッションにも関心あり。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)
※AI生成画像を使用しています