夕飯の支度など、忙しいときに限って泣いたり、子どもが甘えてきたり、ぐずったり……。ついイライラして怒鳴ってしまうこともあり、当時1歳だった息子のぐずりにどう向き合うべきか悩みました。今回は、そんな息子の「ぐずり」にどう対応したか、私の経験談を紹介します。
息子の甘えに応えてあげられなかった
当時1歳だった息子が私に抱っこを要求してきました。私は仕事から帰ると家事に追われ、息子の気持ちに応えられなかったことが多かったです。あのとき、息子の気持ちに応えてあげられなかったことを今はとても後悔しています。
今思えば息子は甘えることで私の気持ちを確かめていたんだと思います。「ママはぼくのことを気にかけてくれない」と感じ、甘えから怒りへと発展していきました。
怒鳴ってしまう悪循環に
私が息子の要求に応じないとわかると、怒りへと発展していくケースが多々ありました。それに対して私はイライラしてしまい、怒鳴ってしまうという悪循環に。
ぐずりは「甘えから怒り、ぐずり」へと発展していくものだと感じます。ぐずりに対して怒鳴り続けていると、息子は黙り込んでしまうことも。私が何を言っても振り向いてもらえない「失望」へと子どもの気持ちは変わっていきました。
ぐずりには「急がば回れ」が効果的だった!
ぐずりはこじれてしまうと、気持ちを立て直すのに時間がかかりました。そのため、息子の要求にできるだけ早く応えてあげることで、ぐずりを回避できたこともあります。
たとえば子どもが「ママ遊んで」と甘えてきたとき、料理の手を止めて5分間だけでも遊んでみる。そうすると息子は満足したのか、かんしゃくを起こしませんでした。きっと少しでも自分のことを気にかけてほしかったのだと思います。ぐずりには「急がば回れ」が効くんだな、と感じました。
子どもの甘えにすべて応えてあげる。頭ではわかっていても、なかなか難しいことです。わが子の気持ちに寄り添いながら、「急がば回れ」で対応するとぐずりを悪化させずに済みました。
著者:田中由惟
一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。